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43話 ページ44

トウマside

言った、言ってしまった。
僕がミスズに抱いていた感情の名前を。

君は真っ赤になっている。切なげにその大きな目を開いて。銀髪がさらりと揺れる。


(…ん?銀髪?)

トウマ「わあああっ、ミスズ!解けてる解けてる!」

尻尾も耳も丸見えだ。


ミスズ「………大丈夫よ、他人には見えない」

呆けたような声。大分びっくりしたのかな。


トウマ「…その、この間はごめん。知らず知らずの内に君に告白してた。あの後アキノリに相談してようやくわかったんだ」

何も言えないミスズ。黙って僕を見つめる。


トウマ「…友達でいられるなら、それでもいいと思ってたんだ。告白したせいで友達ですらなくなっちゃうくらいならこのままでいいって。


だけど、僕が他の女子に告白されてるってわかっても平然とされるのがすごく、すごく…寂しかった、のかな」

潤みだす君の目。

トウマ「こんな僕でよければ、その…付き合って下さい」


頭を下げる。上で君がどんな表情をしているのかわからないのが不安で怖かった。


ミスズ「…ふっ、ぅっ…」

湿った声に慌てて頭を上げた。

困惑するでもなく、はにかむでもなく、君は苦しそうに泣いていた。

真珠のような涙が地面に落ちて砕けた。

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ayanyanm(プロフ) - エンマさん» 教えて下さり、ありがとうございます!訂正致します! (2018年10月23日 23時) (レス) id: c2c48d4c6b (このIDを非表示/違反報告)
エンマ - 読書が、読者になってますよ!! (2018年10月23日 23時) (レス) id: b6e961ac32 (このIDを非表示/違反報告)
ayanyanm(プロフ) - 月兎さん» コメントありがとうございます!主人公の正体を近々明かすつもりなので、どうか楽しみにしていて下されば嬉しいです!! (2018年10月6日 22時) (レス) id: c2c48d4c6b (このIDを非表示/違反報告)
月兎 - すっごく面白いです。主人公さんが気になります。更新頑張ってくださいね。 (2018年10月6日 22時) (レス) id: 77e594bc29 (このIDを非表示/違反報告)
ayanyanm(プロフ) - 大福さん» ありがとうございます!そんな事を言って頂けるなんて…!!光栄です!これからも頑張ります! (2018年9月9日 10時) (レス) id: c2c48d4c6b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:無彩色乙女 | 作成日時:2018年9月8日 23時

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