43話 ページ45
ツェッドside
スティ「…駄目だ、繋がらない」
もう３時になる。なのに、冷月さんが来ない。
K、Kさんは落ち着無くウロウロしているし、クラウスさんは胃を痛めている。
、
ザップ「誘拐じゃねえッスか、やっぱ」
ツェッド「…冗談でもそういったことは言わないでください」
ザップ「いや、あり得るだろ。アイツ顔面偏差値高ーんだし」
確かに、そうだ。
正装時はもちろん、男装した彼女だってあんなに綺麗な顔なんだ。
、
、
拐われても、おかしくないくらいに。
あの時の涙を思い出した。
淡い紫の瞳から零れた涙を。
あの時、守りたいと思った。
それ以上に、守れなかった自分に苛立った。
泣いていませんか？
怖い思いをしていませんか？
ザップ「…どこで拐われたのかすらわかんねーんだ。
焦ったってしょうがねーだろが」
ツェッド「…わかっています。でも…」
何かされてしまっていたら。
最悪の事態が脳裏をよぎった。
会いたい。
ツェッド「冷月さん…っ！」
冷月「はい、ツェッドさん」
ツェッド「…え？」
目の前に現れたのは、さっきまで会いたいと、焦がれていた少女。
冷月「…えっと、説明すると長くなるといいますか…。
とにかく、遅れてすみません！！」
今は、今だけは衝動のままに動いてもいいと思う。
肩を掴む。
薄くて、小さい。
冷月「えっ、つ、ツェッドさんっ！？」
抱きしめても、いいと思う。
ツェッド「…良かった…っ」
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黒猫 - 更新楽しみに待ってます(*^_^*) (2018年1月30日 23時) (
レス) id: 04cf0d7a4d (このIDを非表示/違反報告)
もずく。(プロフ) - 面白いですね 私はこんな話をかけないので尊敬します これからも更新頑張ってください (2018年1月1日 12時) (レス) id: 18e025dcd1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無彩色乙女 | 作成日時：2017年9月8日 22時
