31話 ページ33
冷月side
あれから1週間が経った。ツェッドさんは、また一緒にお昼に行ったり、挨拶は目を合わせてしてくれるようになった。
その小さな変化が、こんなにも嬉しい。
クラ「む、皆集まったかね。
では、今回の任務の確認を始める」
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スティ「今回我々が潜入するのは、大企業のお偉いさん方や財閥のご子息様なんかが集まる立食パーティーだ」
大企業?待てよ。
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まさか、父さんは呼ばれてないよな?
母さんも財閥の娘だ。ひょっとして…。
最悪の予想が頭をよぎった。
レオ「あれ、冷月さんスッゴい顔色悪いですよ?大丈夫ですか?」
冷月「あっ、いえ。緊張してきて…大丈夫です」
チェイン「ターゲットの写真です」
金髪の男性が写っている。
スティ「この男が、超危険なドラッグの密売をしている」
ツェッド「どんな薬なんです?」
クラ「依存性が限りなく高いのだ。一度摂取するだけで精神は崩壊し、依存症になる」
スティ「少年とザップはフロアのボーイ。少女は令嬢のふり。ツェッドはそのボディーガード。
俺とクラウスはお偉いさん方に混じって談笑。ターゲットになるべく近付く。
チェインは“希釈”して常にターゲットを見張っていてくれ。K、Kは少女の遠い親戚。
こういう設定で行くぞ」
クラ「各自、衣装に着替えてくれ給え」
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黒いロングドレスを着せられた。
髪も結んでもらった。
K、K「きゃ〜!綺麗よ冷月っち!」
チェイン「うん、似合ってるよ」
冷月「そ、そうですか…?」
ツェッドさんは、この格好どう思うんだろうか…?
K、K「あら、ツェッドっち!いいじゃな〜いカッコいいわよ!」
ツェッド「ありがとうございます」
ビクッとしてしまった。
ゆっくり振り返る。
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冷月「…わあ…カッコいいです、ツェッドさん」
黒いスーツが似合ってる。すごいカッコいい…。
ツェッド「っ…ありがとうございます。
冷月さんも。ドレス似合ってますよ、綺麗です」
冷月「あ、ありがとう、ございます…」
恥ずかしい…けど、異常に嬉しい。
クラ「さあ、ここから先は別行動だ。皆、くれぐれも気を付けてくれ給え」
浮かれちゃいけないな。仕事なんだから。
冷月「じゃあ、お願いします、ツェッドさん」
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ツェッド「はい、必ず貴女を守ります」
冷月「!?………はい、ありがとうございます」
薄いメイクが落ちるくらい体温が上がった。
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黒猫 - 更新楽しみに待ってます(*^_^*) (2018年1月30日 23時) (レス) id: 04cf0d7a4d (このIDを非表示/違反報告)
もずく。(プロフ) - 面白いですね 私はこんな話をかけないので尊敬します これからも更新頑張ってください (2018年1月1日 12時) (レス) id: 18e025dcd1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:無彩色乙女 | 作成日時:2017年9月8日 22時