27話 ページ29
ツェッドside
ありがとうと言ったら、爆笑された。
ツェッド「そんなに可笑しいでしょうか…。
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、
…あれ?冷月さんは?」
レオ「あ、そういえば居ませんね…。
チェインさん、冷月さんは?」
チェイン「待って、今連絡来た。
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、
…あの子、馬鹿だ…」
呆れ顔で携帯の液晶を見せてきた。
、
、
冷月:今からそっちに向かって飛び下ります。頑張って着地しますね。
ツェ&レ&ザ「はああああああああ!?」
レオ「ヤバいですって!死にますよ!?」
ザップ「オイ魚類!お前受けとめろ!!」
ツェッド「言われなくてもそのつもりです!!」
チェイン「あ、来たよ」
上を向くと、何回か回転しながら落ちてくる冷月さんがいた。
ツェッド「シナトベ・風編み!!」
吹くはずのない旋風が彼女の落下速度を急激に落とす。
冷月「わあっ!?」
ふわり、と彼女の体が風に浮いた。
地面に足がついたけど、驚いたからか、よろけた。
冷月「ひゃあっ!」
ツェッド「おっと」
そこを抱きとめた。
冷月「あっ、ツェッドさん。ありがとうございます!」
ツェッド「全く…気をつけて下さいよ!危ないので!」
冷月「すみません…。あ、ツェッドさん、どうぞ」
渡されたのは、
、
ツェッド「……エアギルス…!」
冷月「無傷ですよ」
よく見ると、身体中に傷がある!
綺麗な顔にまで、切り傷が…!
血が滲んでいる…こんなに大変な思いをして、エアギルスを取り返しに行ってくれたのか…。
嬉しい。でも、悔しい。
爪で傷付けないように、そっと頬に触れた。
、
ツェッド「こんなに怪我をしてまで…ありがとうございます。
でも、無理はしないで下さいね」
真っ赤に染まる白くて綺麗な顔。
見開かれる綺麗な淡い紫の目。
胸が詰まったような、でも、甘い、でも、苦しい。
胸が、心臓が、うるさい…?
!?頬が凄く熱い!
ツェッド「熱ですか!?」
冷月「…あっ、ち、違います!!どういたしまして!!
さあ、早く帰りましょう?クラウスさんが胃を痛くしながら待ってると思いますよ?」
ツェッド「は、はい…?」
ザップ「…やるねえ〜?」
ツェッド「何ですかニヤニヤしながら…」
レオ「いやあ〜…少女漫画みたいでしたよ」
チェイン「アツい」
ツェッド「何なんですか…」
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黒猫 - 更新楽しみに待ってます(*^_^*) (2018年1月30日 23時) (レス) id: 04cf0d7a4d (このIDを非表示/違反報告)
もずく。(プロフ) - 面白いですね 私はこんな話をかけないので尊敬します これからも更新頑張ってください (2018年1月1日 12時) (レス) id: 18e025dcd1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:無彩色乙女 | 作成日時:2017年9月8日 22時