最凶のヴィラン大航海時代にトリップしました2 (ページ2)

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第50話ページ2

「あ、あぁあああああああああ！！！」

「火拳のエースが、死んだぁ！！！！！」

「今だ！海賊共を追え！！」

形勢逆転とでも言うように赤犬を筆頭とした海兵が逃げる海賊達を追いかけ、戦場は正に混沌と化していた。
そんな戦いに嫌気が差したのか、1人の若い海兵が赤犬の前に立ち塞がった。しかし赤犬がそんな事で止まるはずがない。
結局、突如戦場に現れた四皇"赤髪のシャンクス"によりこの戦争は幕を閉じた。
そして、去り際に懐かしい帽子を見た気がした。

後にこの戦いは頂上戦争と呼ばれ、新たに歴史が動いた瞬間として記録され、また、白ひげ海賊団は船長である白ひげこと、"エドワード・ニューゲート"を失ったことにより解散となった。

マルコside

元白ひげ海賊団の隊長達でエースとオヤジの埋葬の準備をしていると、何処からか1人の男が現れた。突如として現れた謎の男に、隊長達は警戒心を露わにする。
しかし、マルコはその男に見覚えがあった。

『まだ埋めてねェみたいだな』

「お前は...！何しに来たんだよい！」

『そんなに警戒するな、といっても無理か』

隊長格に囲まれているにも関わらず、恐れるどころか少しも表情を変えない男。なんとも不気味な奴だねい。
不意に男がこちらへ向かって歩みを進めた。それにイゾウが男へ銃を向ける。

「動くな！」

「俺はエースに用があって来たんだ。いや、今はただの死体か」

「！！お前！！！」

「落ち着けハルタ！」

男の煽りとも取れる発言に、今にも飛びかかりそうなハルタを抑えるビスタ。
ここは長男として自分が話をつけるしかない。

「...用とはなんだよい」

『.....エースを生き返らせる』

「おちょくってんのかよい！！！」

マルコを含め、男のふざけた発言に殺気立つ隊長達。それに男は顔を歪め、口を開いた。

『ﾁｯ、めんどくせェ。口頭で説明してもどうせ分かんねェよ。いいからさっさとどけ。死体が腐ると蘇生できねェ』

「怪しいヤツをエースに近寄らせる訳にはいかないんだよ！」

強引に進もうとする男に、イゾウがついに銃を撃った。それを境に隊長格が次々攻撃を仕掛ける。
だが、マルコはこの中で唯一この男と戦ったことがあるから分かる。
今の状態では確実に勝てない。
怪我で満足に動けない隊長達に対し男は全くの無傷。そしてあの男の能力。マルコの不死鳥の再生能力を無効化した黒い炎を封じない限り、勝気は薄いだろう。