ジュンくん、笑顔をください

3~JN~ ページ3

｢笑顔のやり方…教えてください｣









何変わらぬ表情で言う彼女









でも目は真剣だから、なんか笑ってしまった









JN｢ふはっ…｣









｢どうして笑うんですか｣









僕が彼女を見つけたのは入学式の時…









周りはみんな楽しそうに喋っている中1人だけ無表情で立っている女の子を見つけた









人見知りなのかな、高校楽しくないのかな、とか考えてみたけど全然違ったみたい。









｢あの、よかったらお話しませんか｣









女1｢ん？あ、あぁ…ごめんね？私たちトイレ行ってくるね！｣









彼女が話かけてもみんなが逃げていく









そのまま入学式がおわって家に帰っているとき









しゃがみこんで何かを見ている彼女を見つけた









｢すごい汚れてる…よかったらうちにきませんか？｣









捨て猫にそう話かける彼女が面白くてちょっと笑っちゃった









でも、すごく優しい子なんだな…









そう思いながらまた彼女を見ると









JN｢あ…笑ってる｣









少し口角が上がっただけだけど、穏やかになった









JN｢なんだ、ちゃんと表情もってるじゃん｣









そんな彼女を見てなんだか僕まで嬉しくなった。









もっと君を知りたいと思った









話してみたいと思った









Aちゃん、僕が友達になってもいいですか？

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