オンライン！殺し屋パロ

２４〜盗み聞き〜 ページ37

太一視点

今から空き部屋にでも行こうっすっかな
空き部屋は落ち着くっすよ
僕がそう思い移動すると先客が居たっす

朝「分かりました。本人には言いません」
平「うん………じゃあちょっと話そうか………」

朝霧と平田さんみたいっすっね
なんの話をするんっすか？
僕も話に入ろうと部屋に入ろうと思ってドアに手をかけたっす

平「ーーーー」

あれっ？
僕の話っすっか？
僕が朝霧に話さなかった所っすね
入んないほうがいいっすっか

僕はそう考え地面に腰掛ける
はぁ
朝霧に言っちゃうんっすっか………
正直伝えてほしくないっすよ
あのときはみんなに迷惑を掛けたっすっから…………
今でもその時のことを思い出すと、杉浦さんはああ言ってたっすっけど
自分の愚かさが分かるっすよ

しばらく………

そろそろ話が終わったっすよね
僕はまたドアに手をかけて中に入る
中に入ると朝霧が泣いてたっす

「どうしたんっすか？朝霧泣いてるっすよ」
平「ちょっと昔の話をしてて……」
「あっなるほどっす！朝霧、気にすることないっすっから」

どうせ僕の話だろう
だから僕はそう朝霧に声をかける

朝「太一、無理はしないでね」

無理っすっか………

「無理っすか………してないって言ったら嘘になるんっすっけどね………」

そう返すと朝霧は悲しい顔をした
僕はみんなのそんな顔は見たくないっす
だから自分に嘘をついてこう言う

「まあ全然平気っすっから！(ニコッ)」

上手く笑えたかな？
ホントは平気じゃないっすっよ
これ以上ここにいるとボロが出るっすね

「じゃあ僕は行くっすよ。朝霧も無理はだめっすっからね！」

僕はそう言うと二人に背をひるがえし、空き部屋から出る
きっと平田さんは僕の気持ち知ってるっすよね？
僕とは違って"特別"っすっから
杉浦さんに救われたっす
　 ヒーロー
だから僕は杉浦さんみたいになりたいっす


でも僕にはなれないっす………
僕には力がないから
特別じゃないから
取り柄がないから


だから僕は杉浦さんの真似をしてるだけ
なのにみんな僕を慕うっす
なんにもしてないのに
自分の気持に嘘をついて他の人を影から見てる

もう、だれにも迷惑かけたくない
でもだれかにまた救ってもらいたい

僕はいったいなんなんすっか？
なにがしたいんっすっか？



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