オンライン！殺し屋パロ (ページ35)

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２２〜取り柄〜ページ35

杉浦視点

太「なんで……なんでっ僕のことを怒らないんっすかっ………やり返さないんっすか…………怪我させたんっすよ？痛いと思うっすよ……それなのにっそれなのにっ……僕のことを特別って言うんっすか？」
「怒るわけっやり返すわけ無いだろっ……怪我させたとしても俺はお前を仲間だと思っているからな…お前の望みはそんなんじゃなかっただろ？今からでも遅くないからなっ俺を信じてくれっ頼むっ………俺はお前を救いたいんだっ…………」
太「仲間……酷いことをした僕を救いたいなんてっ…優しすぎるっすよ………甘すぎるっすよ……」

俺が優しい？
初めて言われたな

「別に甘すぎてもいいんだ。ちょっとずつでもいい。俺を信じてくれっお前を救いたいんだ」
太「信じるってっ………グスッ裏切られるのが怖いんっすよ………」

太一の目から涙が溢れ出る
裏切られるのが怖い
それは俺も同じ
でもきっと太一は裏切られた回数が多いのだろう
だからそれだけは約束する

「裏切らない……これだけは約束しよう」
平「僕も裏切らないから……」
太「本当っすか？………裏切らないんっすか？………酷いことっしたんっすよ…………」
「お前も辛かったんだろう。酷いことと言っても俺は許しているからなっ」
平「………………」

太「…分かったっすっ……グスッ…信じてみるっす……」
「分かった。俺とお前はもう仲間だ」

俺の目もいつのまにか涙目になっていた

太「あっあぁぁ……グスッごめっごめんっす…グスッ…………カッターを刺しちゃって………うっグスッ裏切らないでっ…………ごっごめんっす………だっだからっグスッ殴らないでっ……もうっ裏切らないでっ…………グスッ………痛みを与えないでっ………グスッ」
「裏切るわけっ、無いだろ………」
平「…………」

俺は太一の右側に座り、そう耳元でささやく
そして俺の目からも涙が溢れ出る
璃人は太一の左側に座り、静かに太一の顔を覗き込んでいる

しばらくすると太一は安心したように眠りにつく

俺と璃人は片付けなどをしようと立ち上がる

太「スーースーー………いっ行かないでほしいっす……」

太一は俺の服をつまんで寝言？を発する
これって本当に寝言か？

平「………杉浦さんの弟みたいだね……………」

弟か
まぁそれもいいかもな
俺も太一の横で眠りにつく