オンライン！殺し屋パロ (ページ30)

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１７〜呪いの子と猫２〜ページ30

その瞳は全てを見透かしたかのようだった
僕が黙って見ていると大人達が歩き出し、ミュータを連れて行く
僕が走って追いかけようとしても体力の無さのせいでしゃがみ込んでしまう

平「ミュータ…………」

気づいたときには大人達もミュータも居なくなっていた
僕はなんでこんなに無力なのだろう？
特別な能力もあるのに

たった一人の友人を助けられなかったという事の悲しみ、
絶望感、
無力さ、
自分はこれからどうなるんだろうという不安、

僕はたった一人の友人との思い出の積もったこの路地裏で暮らしていた
でも街の人達はミュータのことを完全に忘れ去っていた
街行く人たちにこの能力を使って商売をし、お金を稼いで暮らす毎日
そのおかげで不自由はあまりなかったが心にポツンと穴が空いていたようだった

理由は分かっていた………

街の人達は僕のことを一人の人間として見ていなかった
一人の恐ろしい者として見ていた
同族として見ていなかった

でもミュータは僕のことを一人の仲間として見ていてくれた
そのミュータが居なくなると僕のことを同族、仲間として見てくれる人は居なかった

孤独

いつも心はそう感じていた
このまま日は過ぎて僕の存在も無くなるんだろう
ずっとそれを思っていた

僕がこの生活を始めたのは６歳の頃
いわゆる幼稚園の年長だ
僕は昔から心が読めたからの世の中のことが分かっていた

いまはそれから２年間たつ
小学２年生だったはずだ

ある日の冬の夜、人生を変える出会いがあった

その日は雪の降っていた
僕は人々にも飽きられ、お金も尽きていた

「人生が終わるんだ」

そううすうす感じていた
せめて誰かが僕のことを覚えていててほしい
そう思い街の一角の工場まで重い足取りで移動する
到着すると地面に座り込むみ、工場に寄り掛かる

意識がだんだん遠のいていく
もう終わりなんだ
目を閉じようとする

？「お……………きろよ………起きろよ……」

僕はその声を聞いて目を開けようとする
しかし、意識が遠の居ていく
僕のことをきっと覚えてくれると思われる人の顔が見たくて最後の力を振り絞り、目を開ける

「だっ誰?」

僕はそう言い前を見るとコーヒーを片手に持った背の高い男の子が居た