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16〜呪いの子と猫〜 ページ29

僕は平田璃人
人の心が読める能力を生まれつき持っている
その代償のように僕は体力が少なく、体が弱かった

友「遊ぼーぜ!今日暇だろ?(あいつと遊ぶのダルいんだけどな)」

この能力は知りたくないことまで聞こえて来てしまう
こんな能力なんていらなかった
その上僕は男なのに肌が白くて、目が赤かった
みんな、普通に接してきたけど「不気味」と心の中で思っていた
この能力と容姿のせいで親までも心の中では僕のことを嫌っていた
しだいに僕についたあだ名は『呪いの子』
人間の味方はいなかった
唯一の友達は猫のミュータだった
白い猫で青と緑のオッドアイだった
ミュータはオッドアイのせいで他の猫達から避けられていた
ミュータと僕は毎日路地裏で会っていた
その時だけが幸せだった
でもその小さな幸せは長続きしなかった

母「ねえ璃人、一緒にお出かけしない?(もう我慢の限界よ、もう施設に入れてやるんだから)」

施設に入れる?
そんなに僕はここに居ちゃいけないんだ……
そのことを一番分かっていたのは自分だと分かっていた
いつものことなのに悲しかった
母に腕を掴まれそうになる
施設には行きたくない
僕は気づいたら無我夢中で走っていた
ミュータのもとへ
母が後ろでこんなことを思う

母「(まあこの子を捨てれるからほっとくか)」

いつもの路地裏に行くとミュータが居た
でも、その後ろには見知らぬ大人達が居た
とっさに僕はミュータの前に立ちはだかる

大人「君、そこをどきなさい(早くこの猫を保健所に連れて行かないといけないのに)」

保健所に連れて行くの?
なんで?

平「違うんです……ミュータは僕の猫なんです………」
大人「そうか。でも捕獲の依頼が来ているんだ、それも一週間前に。本当に君の猫なのか?」

なんでそんなに疑り深いんだろう
ミュータは別に悪くないのに………
僕が黙り込んでいると大人達がミュータを捕まえようする

平「……ミュータ逃げて!」
そう叫ぶとミュータは駆け出そうとする
大人「怖くないからね猫ちゃん。」
しかし、徐々に大人達はミュータに近づいていく
僕は体力が無いせいで崩れ落ちる
ミュ「…………」
次に僕が起き上がった時に見たのはミュータが捕っている所だった
平「ミュっミュータ………」
ミュータは僕の方を見ている
その瞳は全てを見透かしたかのようだった

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駄作者ことあや(プロフ) - あとハート200超えもありがとうございます! (4月3日 21時) (レス) id: 6622b2e03e (このIDを非表示/違反報告)
駄作者ことあや(プロフ) - 2000hitありがとうございます! (4月2日 15時) (レス) id: 6622b2e03e (このIDを非表示/違反報告)
駄作者ことあや(プロフ) - Riさん» コメントありがとうございます!そんな上手くないですよ……更新頑張ります (4月2日 11時) (レス) id: 6622b2e03e (このIDを非表示/違反報告)
Ri(プロフ) - もうなんかすごいです!めっちゃうまい!もうめっちゃキュンって感じです‼︎ (4月1日 21時) (レス) @page45 id: 04801e3553 (このIDを非表示/違反報告)
駄作者ことあや - 鈴草風音さん» 全然大丈夫です!確かに冗談言わなそうなキャラが乗っかってる……… (4月1日 13時) (レス) id: 3f055e2e94 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:駄作者ことあや | 作者ホームページ:Not.  
作成日時:2023年11月8日 20時

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