イカれた海賊 ページ6
ジャック「そう言えば、あのマジカメモンスター達急に叫び出して化け物だとか言い出したけど……何だったんだ?」
ラギー「確かにドラゴンと言ってたッスね」
うわっ、いらない所気付いちゃった……。
ジャック「レオナ先輩の差金ですか?」
レオナ「……さあ?何だったんだろうな。A」
皆の視線が俺に集まる。
おっと……。
何だか気不味いな。
『……ハロウィンの夜だし、幻でも見たんじゃないか?気にすることじゃない』
レオナが厳しい顔つきで俺を見る。
やめてくれよ。
別に良いだろう?
悪いのはアイツらだ。
ラギー「ふ〜ん……。あ、また来たッス!行くッスよ、ジャックくん!」
ジャック「はい!」
ラギーやジャックに続いてサバナクロー生も駆け出す。
レオナと俺だけがそこに残った。
『行かなくて良いのか?』
レオナ「何で魔法を使った」
『魔法?だったらレオナも使ったじゃないか』
俺が惚けるとレオナが俺の胸倉を掴み上げる。
レオナ「何であの魔法を使った!どれだけ危険なことかわかってるのか!?また前みたいに暴走したら……お前は死ぬかもしれないんだぞ!?」
『心配してんのか?大丈夫だよ。今回もちゃんと制御出来た。……昔の俺とは違うんだ』
レオナの腕を払って睨み付ける。
もう昔のことだ。
何ともない。
『生きていくなら片方だけじゃ足りないんだ。折角2つあるんだから使わないと』
レオナ「でも真っ黒だろ?魔法石」
胸元の石はオレンジ色じゃない。
久々に使ったから……。
「愉快な海賊」だけじゃここまでならない。
同時に使ったからだ。
レオナ「イカれた海賊め……」
レオナはそう吐き捨ててラギー達の元に向かった。
『……っ……』
痛みで思わず膝を着く。
副作用がまた……。
その時……。
「あれ海賊だ!」
「写真撮ろうよ!」
またうるさい奴らが数人俺を取り囲む。
カシャッ
フラッシュとシャッター音。
うるさい。
『今は忙しいんだ……出て行ってくれ』
「そんな釣れないこと言わずに!」
「ハイ、チーズ!」
カシャッ
クソッ。
やめろ。
このモンスター共め……。
『……俺こそがキャプテンに相応しい……。海に愛されるのはこの俺だ。そうだろ?……イカれた海賊《ホライズン・ナイトメア》』
「「……ギャアァァァ!?」」
途端に俺の周りにいたマジカメモンスターが逃げて行く。
まさか2回も使うなんて……。
魔法石の色は?
『あ……ヤバい……』
俺の意識は暗闇に呑み込まれた。
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ロア - 最新待ってまーす (5月12日 18時) (レス) @page8 id: 4dffd0e6b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:亜叶緒夜鳴 | 作成日時:2023年4月8日 22時