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狩りの用意 ページ3

『つまり、マジカメモンスターさえ追い出しちまえば問題解決!パーティも出来るんだ』

???「でも、どうやってマジカメモンスターと普通のお客さんを見分けるんですか?」

『そりゃあ簡単だ。えっと……ヴァンパイアのお嬢さん?』

???「なっ、オラは女じゃねぇ!エペル・フェルミエだ!」

『あ、そう……。なんか残念』

凄く可愛らしいのに。

ヴィル「私達も注意書きを作れば良いのよ」

デュース「注意書き?」

『注意書きを書いて、それに従わなかったのがマジカメモンスターだ』

エース「おおっ!」

だが、分かったとしてどうやって追い出すか……。

直接魔法を使うことはバレたら大問題。

暴力は警察沙汰。

ふむ……。

リドル「で、どうやって追い出すんだい?」

皆一斉に口を噤む。

そんな中でフロイドだけが楽しそうに笑い出した。

ジェイドとアズールもニヤニヤしてる。

これは何か思いついたんだな?

リドル「こんな時に不謹慎だよ。何がそんなに面白いんだい?」

フロイド「だって〜」

ジェイド「笑ったらいけませんよ、フロイド」

アズール「そう言う貴方だって笑ってるじゃありませんか」

ジェイド「失礼」

この嫌な笑い方。

海の中で見たあの笑顔だ。

『まさか……』

また悪巧みを?

アズール「皆さん、面倒なお客様に立ち退いて貰う時、どうしますか?」

イデア「まずまず立ち退いて貰うことなんてないんすわ」

『イデア!いたのか!?相変わらず……』

イデア「影が薄くてすみませんね。相変わらずの無神経さで安心しましたわー」

ラギー「ガチでAくん顔広すぎでしょ」

イデアと俺は腐れ縁だ。

弟の魂を維持するのをちょっと手伝っただけ。

大変だったんだぜ?

まぁ、別件で会ったこともあるけど……。

アズール「話がズレましたね。そういう場合は……」

アズール曰く「もうここにはいたくない!」と思わせるように仕組めば良いらしい。

つまり……。

フロイド「ハロウィンなんだから〜」

『驚かしちまえばいい』

フロイド「オレが言おうと思ったのに!」

ヴィル「確かに……ハロウィン本番に向けての練習で少しやり過ぎても問題ないわよね」

皆が納得したように頷き、口元を歪める。

こういう時だけ本当に連携が素早いんだから……。

学園長「話し合った所、パーティを中止にするかどうかは明日の朝判断します」

フロイド「は〜い」

カリム「わかりました〜!」

リリア「それで全然問題ないで〜す」

『アイアイサー!』

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作者名:亜叶緒夜鳴 | 作成日時:2023年4月8日 22時

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