番外編・入れ替わってる!? ページ10
俺は眩しい光で目を覚ます。
『うんんん……眩しいなぁ』
あれ、俺、寝る前に電気消したよね?
何で点いてんの?
てか、なんか俺の声低くね?
俺はゆっくり身体を起こす。
目に入ったのは見慣れない真っ白な髪の毛。
え、これ俺の髪?
一晩にして白髪になった!?
『か、鏡……』
枕元にあった鏡で自分の顔を見る。
『な、なんじゃこれーーーー!?』
───────────────────────
釘崎「で、とりあえず教室に来たと?」
目の前にジト目の釘崎。
『そうなんだよ!マジで何が何だかわかんなくて!』
そう答える俺の声は全くの別物。
伏黒「……いつまでやるつもりですか、その遊び」
伏黒に至っては真面目に取り合ってくれない。
『遊びじゃないって!』
俺は残った虎杖を見る。
虎杖「んー、確かに変だね。話し方とか雰囲気とか。いつもの五条先生じゃない気がする」
そう、俺は今、五条悟になっています。
『何なんだよこれー!』
A「ねぇねぇ!面白いことになってるんだけどー!」
突然現れたのは、俺。
A「お、やっぱり僕ここにいるじゃん」
『やっぱりって何だよ!てか俺の顔で僕とか言うな!気色悪い』
A「そんなこと言ったら僕もそんな話し方しませーん」
『割としてんだろ!』
釘崎「ちょっ、ちょっと待って!」
釘崎の声に俺達は一度口を閉じる。
釘崎「まさか、本気で入れ替わってるの?」
『さっきからそう言ってんだろ!』
伏黒「まさか……」
A「そのまさかなんだよねぇ」
今、五条悟の身体には俺が。
俺の身体には五条悟が入っている。
虎杖「えー!めっちゃ楽しそうじゃん!」
『楽しくない!』
A「えー、そう?僕は楽しいけど?例えば……Aの部屋の本棚、漁っちゃった♡」
『はぁ!?』
本棚漁るか?
普通。
A「何か秘密とかあるかなーって思ってさー。ま、無かったけど」
虎杖「ベットの下は?」
A「そこがあったか!」
『ねーよ!あといらねーこと言うな!』
A「それはどうかな?とりあえず見に行っちゃおー!」
そう言ってピタリと止まる俺(IN五条悟)。
釘崎「どうしたの?」
A「……今僕、瞬間移動使えないじゃん!」
伏黒「あー、確かにAは出来ませんもんね」
『え、てことは俺は術式使えるってこと?』
俺の一言に急に周りが黙り込む。
『……それ、チョー楽しいじゃん!』
伏黒「おい、誰かアイツを止めろ!!!」
11人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:亜叶緒夜鳴 | 作成日時:2024年3月16日 22時