第7話 ページ9
『なーんだ、もう終わり?』
五条「もー、仲良くするのは良いけど、いじめちゃだめでしょー!」
『だってその方が楽しいじゃん』
五条「これから一緒に青春する中なんだから、仲良くしてよ」
五条先生が俺の方を軽く叩いた。
俺は肩をすくめて頷く。
『わかったわかった。ちよっと遊びすぎたよ』
そして床に寝転がっている2人に声をかける。
『悪い悪い、楽しかったよ』
五条「それ、謝ってないでしょ」
『五条先生も似たようなもんじゃん』
伏黒・釘崎・虎杖「……」
じゃれ合う俺達の横で3人はぽかんとした顔でこちらを見ている。
『あー、要はさ、俺は自分が楽しければあとは何でも良いわけ。3つの条件も、宿儺との闘いも、さっきの茶番も、全部俺が楽しいと思うからやってんの。上層部の意見とかさー、気にしてたら面倒じゃん?』
伏黒「楽しいからって……!」
釘崎「アンタ、イカれてるわ」
そういう反応にもだいたい慣れた。
ま、五条悟と関わると、こうなるってことよ。
いや、俺に五条悟の影響が著しく反映されてるだけかな?
虎杖「……じゃあ、要はAを楽しませれば良いんだよな?任せて!俺、そう言うの得意だから」
『んえ?』
まさかそう言う反応で来るとは思わなかったな……
全く……
どうしようもない善人だな。
いや、だからこそ宿儺を抑え込めたのか?
『……君は面白いねぇ!これなら退屈せずに済みそうだ!ハハハッ!』
俺は腹を抱えて笑い出す。
自分が殺されるかもしれないのに、俺を楽しませる?
逆転の発想すぎだろ。
なんか、想像の斜め上に行ってんな。
楽しい!
『じゃ、俺を楽しませるように頑張って貰うってことで……俺は高専行くね』
五条「ちょ、ちょ、ちょ!ダメダメ!これからその子どもを家まで送り届けて、ご飯食べに行くよー」
あ、子どもの存在忘れてた。
『え、そう言うの苦手なんだけど』
五条「はーい、文句言わない!皆は何食べたい?」
虎杖「ビフテキ!」
釘崎「シースー!」
真逆の食べ物言うなよ。
ビフテキと寿司食べれる店なんて無いだろ。
いや、意外とあるのか?
原宿だし。
都会だからなー。
だったらちょっと気になるかも……
五条「じゃあ、レッツゴー!」
虎杖・釘崎「おー!」
伏黒「何であんなにノリ良いんだよ……」
『それな』
文句を言いながらも俺は大人しく3人の後を追う。
すると、
伏黒「俺、お前のこと完全に信用したわけじゃないからな」
『……そう言うの大好き♡』
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作者名:亜叶緒夜鳴 | 作成日時:2024年3月16日 22時