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第6話 ページ8

『おー、本当に戻って来た!』

虎杖「もちろん。だっていつまでも宿儺を野放しにするわけには行かないし。危ないだろ?」

当たり前のように虎杖が言う。

へぇ、本当に抑え込んでる。

このぶんじゃ当分大丈夫だな。

縛りでも作らない限り。

『……ふぅん、面白いね』

釘崎「こっちは寿命が縮むかと思ったわよ!」

五条「それよりさ、A、殺すつもりだったでしょ。さっきの」

しんと周りが静かになる。

虎杖「……え、マジ?」

『……』

俺は答えない。

確かに今の能力的に呪血・鳥籠で宿儺を殺すことが出来た。

その場合、虎杖も殺すことになったけど。

それでも良かった。

宿儺の存在は呪術師として大きな痛手。

復活した場合困るのはこちら側。

ただ、この場で殺しても意味はない。

宿儺の指はまだまだ日本に散らばってる。

それを集めさせてからでも遅くはない。

それまでは虎杖に価値がある。

恐らくそれが上層部の考えだろう。

『……はいそうですよ、って言ったらどうするの?伏黒、釘崎』

背後で構える伏黒と釘崎を見る。

伏黒は式神を呼び出す構えを。

そして釘崎はこちらに向けて金槌と釘を向けている。

俺は大きくため息を1つ。

『はぁ……呪術師はあくまでも単独行動。馴れ合っても後々辛いだけだよ』

俺の言葉を聞いても2人は構えをやめない。

何なら目つきが一層厳しくなった。

あらー、地雷?

ま、雰囲気から何となくわかるけどね。

虎杖はたぶん善人だ。

だからこそ2人も気を許してるんだろう。

伏黒「同じ1年のくせに呪術師の何がわかる?それに、虎杖を殺させるわけには行かない」

釘崎「別に馴れ合ってるわけじゃないけど、虎杖殺したいんだったらまずは私を殺しな」

ピリッとした空気が流れる。

2人ともかなり怒っているようで、俺の周りの空気がジリジリ震えた。

『仲良しだね〜っと!』

次の瞬間、俺は素早く動いて2人の間に入り、そのまま足を払った。

伏黒「ぐっ……!?」

釘崎「なっ……!?」

2人とも突然のことでろくに受け身も取らずに倒れる。

『あのさー、1年のくせにとか言ってたけど、俺、一応フリーの呪術師だから。等級も君らより上。実力ももちろん君らよりも上。先輩。そこんところ大丈夫?』

2人を見下ろして意地悪そうに笑う。

2人は悔しそうに俺を見上げている。

その時──

五条「はいはい、僕が悪かったよ。だからそんなに2人をいじめないの!A!」

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作者名:亜叶緒夜鳴 | 作成日時:2024年3月16日 22時

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