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第27話 ページ30

『よし!今日の仕事も終わりー!』

交流会まであと少し。

俺は1人で任務に出ていた。

五条先生に伏黒や釘崎と一緒に特訓をしたらどうかと勧められたが、正直俺は呪霊と闘った方が良い特訓になる。

ここ3日間で2級呪霊を3体。

そして1級呪霊を5体祓った。

さて、明日の交流会に備えて今日は早く帰るかな。

そんなことを考えながら呪血・逐電の血の後を追う。

呪術高専からそんなに遠くない場所の任務なら逐電を使って十分移動できるようになった。

『……あ、そう言えば明日の交流会って虎杖参加するのかな?そこんところも聞いときたいし……』

だったら五条先生のところへ……

とも思ったが、どうやら近くにいないらしい。

『うーん……』

とりあえず高専に帰ろう。

───────────────────────
???「おや?君は……」

『あ、七海さん』

七海「久しぶりですね、A君」

呪術高専の廊下。

そこで久しぶりに七海さんに会った。

『定時もう過ぎてるよね?』

七海「ええ。でも、今日は仕方がありません」

『へぇ、中々の強敵だったんだ』

七海「はい。未登録の特級呪霊でした」

『未登録の……』

最近多いな。

呪霊は弱い奴ほど群れる。

特級レベルが群れで行動するとも考えにくいし……

誰かが故意的に特級を集めているのか。

はたまた偶然か。

七海「虎杖君も同じ任務にいましたが、彼にはケアが必要です。かなり無理があったと思います」

『虎杖が?』

七海「ええ。色々あったので」

七海さんの顔が暗くなる。

これは相当お疲れだな。

『あのさぁ、1つだけ聞きたいんだけど……今日闘った呪霊って、ツギハギじゃなかった?』

七海「ええ、そうですが……なぜ貴方がそれを?」

『……後で報告書の写し俺に頂戴。んで、今日はお疲れさまんさー』

五条先生の真似をして七海さんと別れる。

──この前ノ奴?A、怒っテた──

『……俺は大丈夫だから、出てくんな』

──……わかっタ……──

零にそう言いつけておく。

色々やることはあるけど、まずは交流会。

そこを乗り越えないと何も始まらない。

  プルルルルッ

『はい、Aですけど』

五条〈Aー?今学生証持ってる?ちょっと僕に預けてほしいんだけど〉

『持ってる。じゃあ送る』

俺は呪血・逐電を展開する。

マグカップくらいの穴が空いたくらいで俺はそこに学生証を押し込んだ。

便利。

五条〈おー来た。ありがとねー〉

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作者名:亜叶緒夜鳴 | 作成日時:2024年3月16日 22時

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