第21話 ページ24
『……うっ……』
目を覚ますと真っ白な蛍光灯が俺の目を焼いた。
目をしばしばさせながら身体を起こす。
ここ、あの時の実験室か……
???「お、起きた?」
女の人の声とタバコの匂い。
そこには白衣を着た茶色い髪の女の人が立っていた。
『……えっと?』
???「家入硝子。アンタに反転術式を使った」
『あぁ、どうも』
新しい制服じゃん。
誰が着替えさせてくれたんだろう……
考えないでおこう。
家入「……五条、怒ってたよ」
『えっ……』
家入「じゃ、頑張ってね」
家入さんが扉を指差す。
うわぁ、行きたくない。
よし、逃げよう。
『……呪血・ちくで……』
五条「こーら。逃げちゃだめだよ」
目の前の扉が開いて五条先生が入ってくる。
声音や雰囲気は笑っているようだが……
五条「もー、心配したんだよ?」
五条先生は目元の黒い布に手をかける。
おっと、これって六眼の……
五条「で、何か言い訳ある?無いよね」
怒気を孕んだ深い空のような碧が静かに俺を見据えていた。
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えー、どうもAです。
なぜ今頃こんな自己紹介をしているかと言うと……
五条「……おい、聞いてんのか?」
絶賛説教中で現実逃避したいからです。
てか、何でこんなにキレてんだよ……
五条「なあ、聞いてんのかって言ってんだけど」
『ハイ、キイテマス。ワタシガワルカッタデス。ゴメンナサイ』
五条「……チッ」
ええ、謝ったのに舌打ちされたんだけど……
こんなに怒った五条先生はいつぶりだろう。
と言うか初めて見たかも。
いや、そんなこと無いか。
五条「考え事すんなよ。反省しろ」
おお怖い。
五条先生怒ると怖いよなー。
特に六眼出してくるあたりが……
そう言えば、随分前に同じように誰かに怒られたことがあった気がする。
あれって誰だっけ……?
何だか凄く大切な人だったと思うんだけど……
思い出せない……
五条「……ぇ、……ねぇ、聞いてる!?」
『は、はい!ごめんなさい!』
五条「……あのねぇ、俺はお前を怖がらせたいわけじゃねーの」
あ、話し方昔に戻ってる。
五条「お前が特級呪霊と闘ってるって聞いて、突然電話が切れて……心配したんだからな」
五条先生が俺を抱きしめる。
顔は見えないがきっと辛そうな顔してる。
『……ごめん』
心から謝った。
すると五条先生は俺から離れて……
五条「で、何で特級呪霊何て呼び出したんだよ?」
元に戻った。
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作者名:亜叶緒夜鳴 | 作成日時:2024年3月16日 22時