第17話 ページ20
さて、ここは日本アルプスが連なる山中。
俺はこれから武者修行。
この前、自分の弱さは十分理解した。
俺がやることは3つ。
1、まずは肉弾戦で五条先生とやりあえるくらい鍛えること。
2、今使える呪血を極めて、バリエーションを増やすこと。
3、領域展開を使えるようになること。
俺が出来ることは、1と2。
3は五条先生の力添えが必要だ。
まずは自分でできることをして強くなる。
今まで以上に集中しないとな。
『まずは、呪血』
俺が使える呪血は以下の通り。
・紬糸:少量の血液で糸を生成し、相手を斬りつけ、糸を通して呪力を吸い取る。
・鳥籠:紬糸の強化版で相手を閉じ込めることが出来、どこにでも出すことが可能。
・剛剣:折れた刀を再生して特級呪具レベルの刀を作り、刀を通して大量の呪力を吸収する。
・逐電:血を介した瞬間移動だが、扱いが難しい。
・乙矢:紬糸をまとった矢を飛ばして呪力を奪うことが出来る。
・甲矢:破壊され、飛び散った呪血を矢として再生する。命中率が低い。
・第一項・朱雀:朱雀を召喚するが腕1本分の血液が必要。
・第二項・白虎:白虎を召喚するが腕1本分の血液が必要。なお、言うことを聞かない。
・第三項・玄武:玄武を召喚するが腕1本分の血液が必要。なお、言うことを聞かない。
・第四項・青龍:青龍を召喚するが腕2本分の血液が必要。なお、言うことを聞かない。
・天誅:相手から受けた攻撃の威力をそのまま返すことができる。相手が強いほど得だがカウンターのためダメージを受けるし、時間もかかる。奥義。
・月下:対人間用で相手の精神に干渉する。
・陽下:対人間用で相手に幻影を見せる。
このように、後半9つは使い物にならない。
何なんだ、これ。
思い返すと不便すぎだろ、俺の能力。
いや、それでこそ呪いか……
調べてわかった。
呪術師には血液を使った術式を使える奴がいる。
その名を赤血操術。
自らの血を凝縮して攻撃するとかなんとか……
さらに肉体強化も可能。
この術式を模倣出来れば、俺も確実に強くなれる。
ただ、読んだのはあくまでも記録。
それだけでどこまで模倣することるが出来るか……
『ま、あの五条先生の説明で反転術式使えたし、どうにかなるだろ』
あとは、それを試す餌か……
俺はポケットから宿儺の指を取り出す。
よし、とりあえず……
『……適当な呪霊に食わせるかな』
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作者名:亜叶緒夜鳴 | 作成日時:2024年3月16日 22時