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第12話 ページ15

???「へー、自分の腕斬るんだ。イカれてるね」

『誰のせいだよ』

さっきの黒閃で呪力を消費したから反転術式を使うには呪力が足りない。

もう1度近づいて呪力を奪ってもいいが、リスクが高すぎる。

だからと言って片腕で闘うのも無謀。

『……』

???「形勢逆転、だね!」

でも、腕を斬った分血は出た。

今まで使った呪血の能力はまだ序の口。

まだまだ隠している能力はたんとある。

なーんて、こんなこともいつまで言えるか……

死人に口なし。

死ぬ前に祓わないとな。

『……呪血……』

???「まだ何かするつもり?アハハッ!やってみろよ!」

呪血の能力は術式とは異なる。

術式は呪術師に刻まれた力。

だからだいたい型が決まってる。

例えば伏黒は式神を呼び出すことが出来るが、決まった式神以外は呼び出せない。

だから突然、朱雀!とかは無理。

釘崎も金槌と釘を刺す。

んで、呪い殺す。

五条先生は……桁違いだから除外。

一方、俺の呪血は血を使うと言う制限以外の型は決まっていない。

式神的な存在を呼び出しつつ、朱雀!とか行けるし、金槌と釘で家だって建てれる。

ま、血生臭いけど。

だから俺は、斬り落とした片腕を生贄にする。

『……第一項・朱雀!』

  フォォォォォッ!

斬り落とされた腕が姿を変えて邪悪な赤黒い朱雀が現れる。

朱雀の眩い光で一瞬周りが夜になったかのように思える。

あ、そう言えば帳降ろしてなかった!

『燃やし尽くせ!朱雀!』

  オォォォォォッ!

朱雀の口から真っ赤な炎が吐き出される。

呪霊は建物の壁伝いに逃げるが、素早い朱雀が背後を取って追い立てる。

『呪血・乙矢』

俺は呪血で弓矢を生成し、呪霊に狙いを定める。

  ヒュンッ ブスッ

鈍い音を立てて矢が呪霊に刺さる。

この矢には呪血・紬糸が組み込まれていて、刺さった相手から呪力を吸い取ることが出来る。

???「このっ!」

『やめとけ。抜こうとすれば吸収が早まるぞ』

まだ、呪力が足りない。

俺はポケットに手を入れる。

これ以上の闘いは無意味。

さっさと左腕を再生してこの呪霊を祓う。

俺はポケットから宿儺の指を取り出して、空中に投げた。

『呪血・剛剣』

血の刃を生成し、宿儺の指に突き刺す。

これで呪力供給は十分。

『あー、まっず。マジで食えたもんじゃないよ』

俺の身体に水色の光が灯る。

『んじゃ、腹一杯になったし、やりますか!……反転術式』

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作者名:亜叶緒夜鳴 | 作成日時:2024年3月16日 22時

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