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第10話 ページ13

ドゴッ バキッ

『おっと……』

さっきから肉弾戦で攻めてくるな……

何か狙いがあるのか、それともただ単に術式に自信が無いのか。

恐らく前者だろうな。

だとすれば、まずはその狙いを明らかにするために引き気味で行くかな。

???「逃げてるばかりでいいの?さっきのはハッタリ?」

『まさか』

  ドンッ

威力のある拳をバックステップでかわす。

今、拳光った?

拳に乗せる術式か?

次々と放たれる打撃を紙一重でかわしていく。

???「だったら、これも!」

呪霊が何かを取り出す。

そしてそれを俺に向かって投げた。

  オァァァァァァアッ

『なっ!?』

現れたのはさっきの気色悪い呪霊、じゃなくて元人間だったもの。

数は3。

???「いつでも使えるようにストックしてるんだ〜。呪術師ってさぁ。人間、殺せないでしょ?」

『盾にするってことね……』

確かに出来るだけ人間は殺したくない。

呪術師は本来呪霊を祓うものだから。

さて、どうするか……

最善策は元人間をかわしながら呪霊を祓うこと。

でも相手は一応特級。

それに対して俺は1級。

呪術師の階級は呪霊とずれて設定されているから、敵わない相手では無いはず。

だとしたら、今ここで祓って今後の犠牲を少しでも減らす!

『……呪血・鳥籠』

呪霊と元人間を覆うように特大の呪血・鳥籠を展開する。

呪霊は素早くそれをかわし、鳥籠は元人間に命中しその身体を切り裂いた。

???「へぇ……呪術師なのに人間殺すんだ」

『そうするしか無いだろ。と言うか、普通の人間はこれほどの身体の変化についていくことが出来ない。もう死んでる。死んでる奴守るほど、俺は優しくねーよ』

???「ふーん……」

『さてと、俺も本格的に攻めに行こうかな』

だいたい相手の手もわかった。

どうやって人間をあんな変な形にしたのかはわからないけど、肉弾戦で攻めてくることに何か秘密があるはず。

ただ微妙にすばしっこいから遠距離攻撃は当たりにくい。

だったらこちらも近距離で攻めつつ、攻撃を受けないようにするのが最善策かな。

俺は腰につけたポシェットから刃の折れた刀を取り出す。

???「その刀、折れてんじゃん。舐めてんの?」

『いや?……呪血・剛剣!』

俺は折れた刃で自分の腕を斬りつける。

溢れ出た血液が折れた刃を再生する。

呪血・剛剣は俺が持っている折れた刃を呪血で再生したもの。

威力は特級呪具と同じくらい。

ま、秘密もあるけど。

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作者名:亜叶緒夜鳴 | 作成日時:2024年3月16日 22時

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