【HQ】君が好き【短編集】 (ページ2)

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影山飛雄ページ2

「A」

今日は珍しく練習が休みになったらしく一緒に帰っていると、さっきまでバレーの話をしてた飛雄が急に真剣な顔で私の事を呼んだ。

「どうしたの急に」

「いや…あの、なんつーか」

「うじうじしてらしくないよ？」

「っうるせー」

「ごめんごめん…で、どうしたの？」

「あー…こうやって部活がない日しか一緒に帰れなかったりするの…わ、わりぃ」

謝っているはずなのに物凄く剣幕になっている飛雄は本当に面白い。

「…何笑ってんだ」

「え」

どうやら頭の中だけでなく表情にまで出てしまっていたみたいで飛雄は更に剣幕になった。

「ごめんごめん、飛雄の顔が面白くって」

「はぁ？」

「だって今更そんな事で謝ってくるんだもん。面白すぎでしょ」

「俺だって色々考えてんだよ」

「そうだね。でもそんな事言わなくったって飛雄が私の事好きなのは知ってるし、そんな飛雄の事が私も大好きだから大丈夫だよ」

正直に伝えると飛雄の頬は真っ赤に染まった。…こんな飛雄の表情見れるのなんて私ぐらいなんだろうなぁ。可愛いなぁ。

「照れてる飛雄も可愛いし好き」

「っうっせバーカ、俺だって…す、好きだボゲェ」

照れ隠しに口が悪くなる所も可愛いよ。なんて言うと、触れたら火傷するんじゃないかと思うぐらい真っ赤になった飛雄がいてたまらなく愛おしくなった。