【ハイキュー】２年の問題児マネージャー② (ページ48)

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長期合宿ページ48

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名前も知らない上に、一度しか会ったことないはずなのに、あの人の顔がよく頭に浮かぶ。

俺が木兎さんのプレーを見て興奮している時、チラッと隣に視線を移すと、ずっと微笑ましそうに試合を眺めていた。

すごいプレーが出れば、とても楽しそうに両手を上げて喜び、他校の偵察をしているとは思えないほど、ワクワクした表情で観戦していた様子を俺は横目で盗み見た。

木兎さんが得点を決めれば、花が咲くように笑う。

少しクサイが、この表現があの人にはピッタリだと思う。

一体、彼女はどんな人なんだろうか。

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2日間の合宿の一日目。

生川の案内を頼まれた俺は、音駒の案内を頼まれていたチームメイトと少し話しながら駐車場で待っていると、先に音駒のバスが到着した。

じゃ、行くわと軽く手を挙げるチームメイトに、俺は頑張れと適当に応援しなから、なんとなくバスから降りてくる音駒の選手たちを眺めていた。

「ねぇねぇ、梟谷でか過ぎない？？」

「まぁ私立だかんなー」

あまりにも運命のような出会いに、自分でも驚いた。

長身の人と楽しそうに話す彼女は、去年あった時より少し大人びていて、目が釘付けになる。

まさかこんな所で再会することができるとは…と自分でも驚き、タイミングがあればすぐにでも声をかけてみようと遠目から笑う彼女を眺めた。

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もっと話してみたい。笑顔をもっと見てみたい。

好きな人はいるか聞いたら変だろうか…なんて、俺は話す前から色々なことを考えていたが、これらは全てなんの意味も無くなることに変わるということを、当日の夜に知ることになる。

「へいへい赤葦くーん、やる気あんのかぁい！」

「…」

期待通り行かないどころか、むしろかけ離れたイメージの彼女は、ニヤニヤしながら楽しそうに俺に変な軌道のボールを投げ続ける。

「あははっ、赤葦すごい！ナイス！」

本当に残念な人だと思うと同時に、見た目からは考えられないほど親しみやすい人だと思った。

現に、梟谷の先輩方は木兎さんを含め、彼女をかなり慕っているようだし、俺もいつも楽しそうに笑う彼女には、恋愛感情でないにしても、いつの間にか好意を抱いていた。

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