【ハイキュー】２年の問題児マネージャー② (ページ41)

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長期合宿ページ41

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もう一度梟谷との試合が再開されると、関田先輩が打ったサーブは、梟谷の2番の人により赤葦に綺麗に返される。

すると、先程海が話していた通り、赤葦は木兎の調子を取り戻すため、早速一本目からレフトに高めのトスを上げた。

「木兎さん！」

赤葦がそう木兎の名前を呼んで、ネットから少し離れた位置に綺麗なトスをあげると、木兎は力強く腕を振る。

「うわ！凄い！」

敵ながらあっぱれと言いたくなるくらい強いスパイクは、クロス深めに勢いよく放たれ、海と黒尾のブロックを避けたが、コースを読んでいた夜久が見事拾う。

「ナイスレシーブ！！」

音駒のいつも通りの連携が上手くハマり、部長が打ったスパイクが決まると、また1点こちらに加点された。

20点台に乗った得点板を確認しながら、私が部長にナイスキーですと声をかけようとすると、なにやら梟谷のコートから揉めているような声がする。

「…木兎どうしたんだ？」

珍しく不調だなと後ろから話しかけてくる小鹿野に、割としょっちゅうだよと、去年の合宿と雪絵たちから聞いた話を思い出しながら返す。

「へぇ、木兎にも不調とかあるんだな」

「そりゃ人間だからねぇ」

そんなことを呑気に話していると、赤葦が明らかに動揺している顔が目に入り、木兎が大きく手を下に振り払う動作をする。

「今日はもう、俺にトスあげんな！！」

「…はい？」

全員がその声に釣られるように梟谷のコートに顔を向けると、今その発言をした人物が輪の中心でなにやら騒いでいる。

「出たね、定期的にくる奴。」

「「「(…木兎、しょぼくれモード)」」」

そんな誰がつけたのか知らない木兎の不調は、この試合中治ることはなく、私たち音駒はそのまま梟谷に初勝利を収めてしまった。

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