【ハイキュー】２年の問題児マネージャー② (ページ4)

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親睦会ページ4

◇

「そういえばそろそろ合宿だね」

「合宿…！！

俺すげぇ楽しみにしてました！」

他のみんなが片付けをするなか、残りのたこ焼き処理班に選ばれた私と虎は、ゆっくり食べながら話す。

毎年大きな夏合宿があることは入部前に本人にもご両親にも伝えてあるらしく、知らずに入ったのなんて私くらいだと、後になって直井さんから聞いた。

「梟谷も来るんスよね！」

全国常連の！と嬉しそうに興奮して話す虎に、私はそんな楽しいもんじゃない、合宿は地獄だと現実を教える。

「え！！そうなんですか！？」

「うん。それにね、夜はお化けが出るんだよ」

「お、お化けが…！！」

「でねぇよ」

こらっと私の頭を軽く叩いて、後輩に嘘を教えるなと黒尾が私の隣の席に腰を下ろし、早く食っちゃえよと人任せにして来る。

しかし、もうおなかいっぱいで食べられない私は、お食べお食べと虎の口に次々とたこ焼きを運ぶしか無かった。

・

先生や警備員さんたちにバレずに全て終えた私たちは、近くのコンビニで電車組と徒歩組で別れる。

徒歩組と言っても山本と福永だけで、二人とも学校から近くに家があるらしい。

…羨ましい。

「Aさん！！っご馳走様でした！！」

そう言って勢いよく頭を下げる虎に、むしろ協力してくれてありがとう！とお礼を言いながら、虎のモヒカンをフサフサ触る。

それに続いて頭を軽く下げる招平と、ジェスチャーで謎のやり取りをした後、残りの電車組で駅に向かった。

◇

「A、みんなとたこ焼き楽しかったー？」

「うん！頑張って色々持っていった甲斐があった！」

家に帰ると、お母さんとパパがリビングでコーヒーを飲んでおり、私はタコパの荷物を片付けながらお母さんと話す。

「A、パパは彼氏なんて認めないからな！！」

「…なんて？」

いきなりそんな話をするパパは、はじめ君ならギリギリ任せられるけど…！！と悔しそうに拳を握りしめている。

「…お母さん、パパになんか吹き込んだの？」

「なんにも言ってないわよー。」

ただAの周りに、鉄朗くんと研磨くんっていう素敵な男の子がいるって話したらねと可愛らしく肩を竦めるお母さん。

言ってるじゃん…とがっくりして肩を落とすと、パパが顔を見せてみろ！なんて言ってきて面倒くさい事態になった。

◇◇