【ハイキュー】２年の問題児マネージャー② (ページ28)

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長期合宿ページ28

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「どうする？みんなもあそこでいい？」

私はどっちにしろ行かなきゃならないけど…と内心思いながら聞くと、とても嫌そうな顔をする研磨とは反対に、虎は目を輝かせて木兎と話してみたいと言い出す。

招平はどうかなと様子を伺えば、特にどこでも良いらしく、そんなことどうでもいいとばかりに、キラキラと輝く目で白米を眺めていた。

「じゃあ、みんなで一緒させてもらおうか」

隣にはしっかりした赤葦もいるし、同い年なら研磨も上手くやれるんじゃ…と、逃げようとする研磨の首根っこを掴んで一緒に連れていく。

「獅子は我が子を千尋の谷に落とす」

這い上がってこい、研磨…！！

これは先輩からの愛情だと無理やり押し付ければ、研磨は今まで見たことないくらいに顔を顰めながら…最悪。とだけ呟いた。

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「あぁ、今年も相変わらず美味しいよぉ…」

森然の食堂の頭がおかしいくらい美味しいご飯を食べながら、私は息を漏らすように一人呟く。

食堂でこちらを見るおばさん達に、スパイさながらグッドサインをすれば、去年同様、あちらもキメ顔で返してくれる。

「A！！これちょうだい！」

私がご飯に全集中をしている中、先程まで虎に春高などの自慢話をしていた癖に、いきなり隣の席から人のご飯を奪おうとしてくるワイワイ星人。

そのワイワイ星人の隣に座った私も私だが、対面するように座る招平と虎と研磨は、とてもマイペースに昼休憩を楽しんでいる。

そんな三人を見習うべく、私もモグモグとご飯に集中し続け、ワイワイ星人を無視していれば、あちらも意地になって私に話しかけてくる。

「木兎さん、もう少し静かにしてください」

「だってAが話してくれねーんだもん！」

木兎を挟んで反対に座る赤葦が、痺れを切らしたように注意すれば、木兎はなぜか私のせいにしてくる。

そんな木兎に腹いせのように、これすごいおいしいねと赤葦に話しかければ、なんであかーしとは話すんだ！と子どもみたいに騒ぎ出した。

「なぁーAー…」

長い間無視され続けたのが嫌だったのか、木兎はしょんぼりとしながら私の肩に頭をグリグリと押し付けてくる。

そのまま食べ続けようと思ったが、可哀想というか、なんだか可愛らしく思えてきて、私は少し緩んだ顔を引き締めてから、木兎の方に顔だけ向けた。

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