【ハイキュー】２年の問題児マネージャー② (ページ13)

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短期合宿ページ13

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「っA！」

焦ったように私の名前を呼ぶ黒尾は、想定していたものと違う私たちのおかしな状況を見て、一気に混乱した表情に変わる。

「た、助けて」

「いや何してんだよお前ら…」

真顔で私に手を向ける謎な姿勢の赤葦と、それに怯える私。

黒尾はそんな私と赤葦を交互に見て、現在の状況をなんとか理解しようと、うんうんと唸り出す。

「黒尾ぉぉ！」

今だっ！とタイミングを見計らって、扉側に立つ赤葦の手からスルッと逃れ、今度は黒尾を盾にするように後ろに隠れる。

「すみません、つい。さっき散々意地悪されたので」

「…やっぱり根に持ってたんだ」

やはり先程の練習で変な球ばかり投げられたのが相当嫌だったのか、仕返しのつもりか楽しそうに笑う赤葦に、私はサイテーだ！と抗議する。

しかし、自業自得だろ…と呆れ顔で私を振り返る黒尾は、何故か赤葦を庇いだしてしまった。

「っひどいわ！

あなたなら信じてくれると思っていたのに…！」

うぅっと私が悲劇のヒロインのように小芝居を始めると、あー始まった…と面倒くさそうにする黒尾。

そんな黒尾の横で閃いたとばかりに顔を煌めかせ、俺はあなたを信じてますよと何故か楽しそうにノッてくる。

「一条さん」

「赤葦…！」

「一条さん。」

「赤葦ぃぃ！」

手を出してきた赤葦に感動してギュッと握り返すと、何故か赤葦がニヤッとした顔をする。

「なんなのお前ら、実は仲良しなの？」

腕を組んで呆れたような顔をする黒尾が、私たちを見ながら微妙な顔でそうツッコむ。

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その数秒後、赤葦の手のことを思い出し、私が絶叫したことは言うまでもない。

◇