【ハイキュー】２年の問題児マネージャー② (ページ11)

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短期合宿ページ11

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「そろそろ時間だよー」

「んじゃ、ラスト1本で切り上げるか」

キリのいいところで私がそう声をかけると、打ち足りないと叫ぶ木兎を抑えて黒尾がそう答えた。

◇◇

「Aー！！！飯行くぞー！！」

「ハイハイ…」

片付けが終わると、早急にご飯モードに切り替わった木兎が、早く早くと騒ぎ始める。

そんな木兎に落ち着いてと声をかけながら宥めていると、私は視界の隅に、一つだけボールが転がっているのを見つけてしまった。

「…あー、」

片付け忘れたであろうボールを、見て見ぬふりでもしようかとギリギリまで悩んだ私は、梟谷のボールだしなぁ…と面倒臭いが仕方なくボールを拾いに行く。

「あ、すみません」

私が片付けようとしているのに気がついた赤葦が、すれ違いざまに、ありがとうございますと頭を下げる。

やはり強豪校である梟谷の上下関係が厳しいのか、それとも彼のしっかりした性格ゆえか、そんな律儀な赤葦に、いーよーと緩く返事をしながら私は小さな体育倉庫に入った。

「Aー！！まだかぁ！！」

「もう行くから静かに待ってて！！！

今ボール片付け…て」

ボールを籠に放り投げた後、うるさい木兎に若干キレながら返事して、床に何故か落ちているビブスを拾いあげる。

恐らく梟谷のものだろうし、赤葦に届けようとそれを持って倉庫を出ようとすると、ビブスからポトっと黒い影が床に落ちた。

「ぎぃぃやぁあ゛あ゛」

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一瞬でその落ちたものを理解し、大嫌いなソレにパニックを起こした私は、勢いよくビブスを投げ捨て、倉庫のドアに向かって走ろうとしたところで、思いっきり誰かの胸にあたる。

「ぐへぇッ」

「っ、すみません、大丈夫ですか？」

いきなりの衝撃に驚きながら、ぶつかった反動で私が後ろに倒れそうになる寸前、するりと伸びてきた腕が私を支える。

「っ」

混乱した状況の中、私は放心状態で言葉が出ずにいると、赤葦が心配そうに私の顔を覗き込んだ。

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