桜魔皇国へ(甲斐田side) ページ10
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甲 「うわぁ、相変わらずだね〜」
弦 「なーんか空気澱んでない?」
長 「魔が降りかけてるのかもな」
久々に訪れた故郷は、なんだか少し空気が澱んでいて。
それに雨が降っていた。
甲 「…雨なんて滅多に降らないのに」
弦 「狐の嫁入りでもあったんじゃないの」
長 「わざわざこんな時期にするかぁ?」
ひとまず、桜魔皇国の土地に足を踏み入れた僕達はAがいるであろう別宅に向かうことにした。
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「甲斐田様、弦月様、長尾様!!」
その声は何度も聞いたことがある声で、確かAの世話役を買って出ていた役人。Aも僕達以外に唯一心を許していたと思う。
長 「おわぁ、久しぶりだなぁ元気にしてた?」
「あっ元気でしたけど、あの、それどころじゃなくて…!!」
弦 「…ほらなんかあるじゃん」
弦月のその鋭い声に、役人は少し脅えていた。
甲 「まぁまぁ大丈夫、僕ら戻ってきたし」
長 「…何があった?って、言ってもこの感じだと、どうせ弱ってんだろ」
弦 「きっとね。早めに行って対処しないと最悪事態を招くかも」
鳥居を抜け、蓮の花が咲いている湖、桜並木も越えて、辺りは段々暗がりに染まる。
森に向かい、雑木林をくぐる。
するとそこはいつもの別宅の様子はなく、黒くまるで魔に覆われてるかのごとく澱みが酷かった。
長 「…ここが発生源か」
弦 「晴くん、この魔の感じでどれか判明できる?」
甲 「結構な無茶振りを言うよね弦月って。まあするけど」
弦 「とりあえず僕はこの辺にいる神様達に聞いてくるから。景くんは、」
長 「はいはい行ってこーい」
弦 「良いとこ取りしないでよ!!」
怒ったふりをしながら、即早に本堂へ向かう。
弦月だし何かしらの収穫はしてくるだろう、
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長 「はるう、」
甲 「…っえ、なに今解析してるとこなんだけど?」
長 「ひとまず部屋行くか」
甲 「………、わかった」
その時の長尾の顔は、冷めた目つきをしていて。
本当に誰か1人始末するじゃないかと怖くなった。
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「…あの、今更なんですが」
長 「ん〜?」
役人もとい、青年は喋りづらそうに言葉を紡ぐ。
「……実は、御三方だから招いたんですけど本当は誰も寄せ付けるなって言われてて、」
甲 「あー。」
長 「……なぁるほどね、?」
空気が突然重くなる。きっとこれのせいだ、どこかの土地神が皇后に唆されこの土地まで侵入している。
特定にそう時間はかからないか。
長 「…はーるー、解析ぃ」
甲 「やってるって!」
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成海(プロフ) - シャルティさん» コメントありがとうございます✨️srpくんも楽しそうです!リクエストありがとうございます☺️ (7月27日 13時) (レス) id: ee5a2d59ff (このIDを非表示/違反報告)
シャルティ(プロフ) - コメント失礼します。リクエストなのですが、vltのsrpさんとかどうでしょうか!! (7月26日 18時) (レス) @page48 id: 2c2d2fdab2 (このIDを非表示/違反報告)
成海 絢乃(プロフ) - シグレさん» コメントありがとうございます!!検索引っかかっちゃうんですね( ˊᵕˋ ;)💦ご指摘ありがとうございます〜!これからも応援よろしくお願いしますm(*_ _)m (2022年7月27日 13時) (レス) id: ee5a2d59ff (このIDを非表示/違反報告)
シグレ(プロフ) - 初めまして、コメント失礼します読む専なので詳しいことはちょっとわからないのですが、作品の目次の上の文章は検索に引っかかってしまうらしいので出演のところは伏せ字のほうがいいと思われます...! (2022年7月27日 11時) (レス) id: d1a6150865 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:成海 | 作成日時:2022年7月25日 2時