3 ページ3
その後、計6問やって撮影は終了。あとの質問はサブチャンに回すことにした。
「んーっ、面白かった(笑)」
「な!さすがりょうだな」
「なにが(笑)」
それぞれその場から立ち上がり、撮影部屋を後にしようとしている時、Aだけ座って俯いたまま動かなかった。
「A?行かないの?」
僕が呼びかけても、やっぱり俯いたままだった。Aの元へ歩いて、顔を覗き込むと、
「ど、え?なんで泣いてんの?」
『ぅ、いや…なんでも、』
「なになに、何したの?」
僕とAの様子を見に来たのか、てつやたちも再び撮影部屋に戻ってきた。たまたま顔を上げたAを見て、てつやたちは目を見開いた。
「何した!?」
「ちょっと虫さん、Aに何かしたの?」
「してないわ!泣いてたから…」
「A大丈夫?どうした?」
子供のようにわんわん泣きじゃくるAをとりあえず慰めようと、りょうくんが背中をさする。それをすると、もっと泣き出した。
「え、ごめん?」
『ちが、ちがうっ、大丈夫だから…っ』
さすってて、と掠れた声でAは言った。まったく状況が理解できない僕らは、ただそばにいることしかできなかった。
。
「泣き止んだ?」
『ん…』
Aはあの後5分くらいずっと泣き続けていた。泣き止んだ時は、泣きすぎたのは少し咳き込んで、小さな声で僕達に謝った。
「何かあったの?」
『いや……1番好きなメンバーのランキングで、1位になったのが嬉しくて…』
「ああ…」
なんだ、そんなことか、と思ったが、泣いているのにも理由があるのだと思って口には出さなかった。
『わたし、最初の頃批判ばっかりだったから…こうやってまだ呑気に東海オンエアで活動してて、絶対に人気なんてないだろうなって思ってたから、』
それは僕達にも思い当たる節があった。
110人がお気に入り
「短編集」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あやもち(新アカウント)(プロフ) - あやねさん» みのですね!そういえばカリブラ100万人突破しましたね!気長にお待ちくださいー (2018年3月17日 15時) (レス) id: c7791dfc52 (このIDを非表示/違反報告)
あやもち(新アカウント)(プロフ) - 月夜さん» 了解しました!気長にお待ちくださいませー (2018年3月17日 14時) (レス) id: c7791dfc52 (このIDを非表示/違反報告)
あやもち(新アカウント)(プロフ) - ライカさん» 了解です!気長にお待ちくださいー (2018年3月17日 14時) (レス) id: c7791dfc52 (このIDを非表示/違反報告)
あやね(プロフ) - カリブラのみのとのいちゃつきを見たい!カレカノ設定は任せます!笑 (2018年3月17日 14時) (レス) id: d7c9d23937 (このIDを非表示/違反報告)
月夜 - あやもち(新アカウント)さん» ありがとうございました。としみつでメンバーに彼女の惚気話をするお話お願いします!!夢主は一般人で清楚系でお願いします!! (2018年3月17日 5時) (レス) id: 8724e14dbe (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あやもち(新アカウント) | 作者ホームページ:https://twitter.com/avntis_TO_mizu
作成日時:2018年3月1日 1時