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『ただいま』
「おかえり」
『？…あ』
「俺いるの忘れてたでしょ(笑)」
3週間前はこんな生活をしていたけど、
『ただいま』
「おかえり」
『今日は』
「たらこスパゲッティなんてどうでしょう」
今はこんな感じ。慣れって怖いなぁ、と改めて感じた3週間だった。彼は私が帰ってくるまでに晩ご飯を自然に作ってくれるようになった。でも意外と掃除は苦手らしく、その辺は私がやっている。
普通の暮らしをしているけど、本当の目的は…
『(殺すこと、なんだよなぁ…)』
自分の作った料理を美味しそうに食べる彼を見ていると、殺さないといけない事実から逃げたくなる。
「ガン見しすぎ(笑)」
『え、あ、ごめんなさい』
「いいけど。美味しい？」
『うん』
彼は忘れてしまっているのだろうか。ここにいる理由を。いつかは死んでしまうことを。
「俺はいつでもいいよ」
『え？』
「Aのペースでタイミング作りなよ」
『……あなたは、生きたくないの？』
そりゃ、と彼はパスタを口に入れた。
「俺も死にたくないよ」
『だよね…』
「Aが俺を殺せない理由と同じで、俺がオークションに売られてたのにもちゃんと理由があるんだよ。あなた死にますよ、って言われたら、何かしたいと思うでしょ。今それしてるから特に不満はないし、今更生きようったって思わない」
彼は悲しそうな顔で笑ってフォークとスプーンを置いた。心がきゅっと痛くなった気がした。
「それに、Aだって何だかんだ俺のこと好きでしょ？」
『はぁ！？』
「だから殺せないとか言ってほしいなぁ(笑)」
いたずらっ子のように笑う彼はやっぱり幼い。大きい幼稚園児を相手にしてるみたい。
でも実際、彼の言葉はあながち嘘ではないのだけど。
私は赤くなっている顔を誤魔化すようにパスタをフォークで巻いた。
。
「おやすみー」
『…おやすみ』
「これだけはまだ慣れないよね」
一緒に住んで3週間経ったが、未だになれないのが同じベッドで寝ることだ。シングルベッドだから結構密着しないと外側にいる彼が落ちてしまう。それを避けるためにいっつも抱きしめてくるのが本当に心臓に悪い。
『男の人と寝るのが久しぶりっていうのもあるけど、なんだろ…親の温もりというか、なんというか…』
「親いないの？」
『物心つく頃には親戚がいた』
「そっかぁ…俺Aの親か(笑)」
『そういうわけじゃ…』
「今は甘えておいたらいいよ」
彼はいつもより強めに私を抱き締めた。何でか泣けてきて、鼻をすすったら優しく頭を撫でてくれた。
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らいと(プロフ) - シルクの彼女 仕事が忙しくて誕生日を祝ってもらえなくて寝ながら泣いている お願いします！ (2018年4月21日 22時) (
レス) id: f3a75c3100 (このIDを非表示/違反報告)
あやもち(新アカウント)(プロフ) - あややさん» いつもめっちゃ面白いリクエストありがとうございます！書きがいがあります(´ｰ｀)お待ちくださいませ！！ (2018年4月19日 22時) (レス) id: c7791dfc52 (このIDを非表示/違反報告)
あやや - 遅くなりましたが難しい設定にも関わらずありがとうございました！！面白かったです！またリクエストしたいのですが、夢主が東海オンエアのメイドになって仕える設定が見たいです！恋愛は禁止だけど、りょうくんと恋に落ちちゃう感じで！良ければお願いします<(_ _)> (2018年4月19日 22時) (レス) id: c1b6deb7ec (このIDを非表示/違反報告)
あやもち(新アカウント)(プロフ) - はるさきすさん» りょうかいです！ (2018年4月17日 22時) (レス) id: c7791dfc52 (このIDを非表示/違反報告)
はるさきす - リクエスト失礼しますm(_ _)m としみつとイチャイチャするのっを (2018年4月17日 22時) (レス) id: 55a2846b5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あやもち(新アカウント) | 作者ホームページ：https://twitter.com/avntis_TO_mizu
作成日時：2018年3月17日 14時
