海水に溺れて《4th》【YouTuber中短編集】

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「そうとなると、頑張るしかねーんじゃない。何せ、Aの都合だし」
『えいちゃんは性格悪いなあ(笑)』
「あたぼーよ」

えいちゃんはガシガシとAの頭を撫でた。ツリメはというと、勢いよくAに抱きついて小さい声で頑張れと言っていた。

「動画出すか」
『うん。お願い』

その日の動画は、Aの病室で、【Aからの報告】という名前で出した。

「はいどうも、アバンティーズのそらちぃと！」
「エイジと！」
「ツリメ！」
「リクヲと！」
『Aです！』

悲しい雰囲気を出すことなく、いつも通りに。

「本日は、Aから報告があります」
『はい。えーとですね、単刀直入に言うと、私アバンティーズをやめます。理由は、病気…というか、ガンを数ヶ月前から患っていました。わかる人にはわかりますが、ステージIVのガンです。この前のuuum運動会のときについに倒れました。このまま動画を続けても＿＿＿＿』

Aは自分の動画への決心、これからのことをすらすらと話した。カメラをじっと見て、真剣に。

「俺たちもAに生きてほしいです。Aの病気を知らなかった分、応援をしたいと思っています」
「アバンティーズがあったからこそ生きられたと話してくれました。みなさんも、Aの治療の専念に対して応援してあげてください」
「俺はやめることに反対したけど、Aがいなくなる方が嫌なので、どんなことがあっても俺はAを応援します」
「Aは有言実行がモットーのようなものなのできっと頑張ってくれます。俺たちは俺たちで、Aの分まで皆さんを楽しませるつもりです」
『数ヶ月後の動画で私の訃報動画は絶対に作らせません！ですので、それまで4人のアバンティーズを応援してやってください。ばいばい！』

ボーナストラックもないし、セカチャン並の短い動画になってしまうかもしれないけど、俺たちは至っていつも通りだった。

「戻ってこいよ。絶対」
『待っててよ』

Aがいつか、必ず元気に戻ってくることを信じて、




「はいどうも！アバンティーズの＿＿＿＿」

俺たちはカメラの向こうに動画を届ける。









☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆
くりあ様お待たせいたしました！リクエストありがとうございました。

わけわかめな終わり方になってしまいました…

長めということでしたが、どうでしょうか？

私には長めがわからない((

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