5 ページ15
「…今日は帰りな」
「え?」
「心の整理がついてない状況で、Aちゃんに会うべきじゃないでしょ」
りささんの言う通りだと思った俺たちは、病院を後にした。車の中では誰も喋ることなく、アバハウスに帰ってきた。
カンタAちゃん大丈夫なのかよ?
トミーAちゃんどうなった?病院どこ?
河西美希Aちゃんは!?大丈夫なの?何かあったの?
シルクどういうことか説明できる?できたら説明してほしい
他にも色んな人からAを心配する連絡があった。カリブラのジョージなんかは電話をする始末だった。
カンタAちゃん大丈夫なのかよ?
そらちぃ今のところは、わかんない
トミーAちゃんどうなった?病院どこ?
そらちぃ病院で手術した。病院は××病院です
河西美希Aちゃんは!?大丈夫なの?何かあったの?
そらちぃまだわかんないんです、すみません。申し訳ないんですけど、事情はりささんに聞いてください
シルクどういうことか説明できる?できたら説明してほしい
そらちぃごめん、まだ俺たちも理解ができてなくて…まだ説明できない
それぞれ一言ずつ返し、俺はみんなを見た。
えいちゃんは考え込むようにしてコップの中の水を飲み干して、りっくんはカーテンを開けてぼーっと外を見ているし、ツリメは膝を抱えてソファーに寝転んでいた。
すると、ツリメはゆっくり顔を上げて涙声で呟いた。
「……どうしよう、A、俺たちのせいで、死んじゃうかもしれない…」
「…やめろよ」
「だって…っ、出ろって言ったの俺らじゃん!Aに無理させたのも、…」
「やめろってば!」
えいちゃんはツリメの言葉を遮るように叫んだ。この空間だけ静寂に包まれた。えいちゃんを
「えいちゃん落ち着いて…」
「今更
「そうだけど…!」
「ツリメ、今は俺たちがどうするべきか考えるんだよ」
俺はツリメの肩に手を置き、えいちゃんと喧嘩になりそうなところを止めた。りっくんと目が合い、見ているとりっくんは首を横に振った。
「…今日は寝る」
「ちょ、えいちゃん」
「りささんも言ってたろ。心を整理しろって」
えいちゃんは振り向くことなく、リビングから出ていった。
109人がお気に入り
「短編集」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
らいと(プロフ) - シルクの彼女 仕事が忙しくて誕生日を祝ってもらえなくて寝ながら泣いている お願いします! (2018年4月21日 22時) (レス) id: f3a75c3100 (このIDを非表示/違反報告)
あやもち(新アカウント)(プロフ) - あややさん» いつもめっちゃ面白いリクエストありがとうございます!書きがいがあります(´ー`)お待ちくださいませ!! (2018年4月19日 22時) (レス) id: c7791dfc52 (このIDを非表示/違反報告)
あやや - 遅くなりましたが難しい設定にも関わらずありがとうございました!!面白かったです!またリクエストしたいのですが、夢主が東海オンエアのメイドになって仕える設定が見たいです!恋愛は禁止だけど、りょうくんと恋に落ちちゃう感じで!良ければお願いします<(_ _)> (2018年4月19日 22時) (レス) id: c1b6deb7ec (このIDを非表示/違反報告)
あやもち(新アカウント)(プロフ) - はるさきすさん» りょうかいです! (2018年4月17日 22時) (レス) id: c7791dfc52 (このIDを非表示/違反報告)
はるさきす - リクエスト失礼しますm(_ _)m としみつとイチャイチャするのっを (2018年4月17日 22時) (レス) id: 55a2846b5d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あやもち(新アカウント) | 作者ホームページ:https://twitter.com/avntis_TO_mizu
作成日時:2018年3月17日 14時