彼はカワイイ年下(ドS) 登坂広臣 4

173 広臣side ページ33

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俺、違う方のスイッチ入っちゃいそうなんだけど。

そう言うとパシッと叩かれた。





俺が渋々、

わかった。と頷くと

ホテルの電話で

フロント？と電話するA。





しばらくするとノックされ

ホテルの従業員であろう

ブロンドの女性がいろいろ置いていった。


すげー。

ホテルって髪切る道具とか

置いてんだな。






一流、とまでは言えないが

ちゃんと使えるハサミと

それなりに必要な道具を持ってきてくれた。







臣「これ、ほんとに

やらなきゃいけないやつじゃん。」



「やってくれるって言ったじゃないー」





寂しそうに声を漏らすAを

なだめてドレッサーの椅子に座らせる。









臣「本当にどうなってもいいの？」


「可愛くしてね(笑)」





めっちゃプレッシャー(笑)



よく手入れされた艶のある黒髪。

ここまで綺麗に伸ばすの

大変だっただろうな。



櫛を髪に通すと

さらさらとこぼれ落ちる。






滑らかな触り心地に

引き寄せられ鼻を寄せる。

はっとしてAを見ると

鏡越しに赤面した愛しい人と目が合う。






しまった。

見られてた。

そう思ったけど


Aがうつむいてしまったことで

何故か俺のＳ心がくすぐられる。






臣「こっち見て」




俯いたままふるふると首を振って

拒むA。




片手でAの顎をつかみぐっと俺を向かせると

さらに赤くなる。





臣「変な顔(笑)」


俺に頬を挟まれ

タコみたいな口になるA。






「臣のせいやん！」





怒ったりムキになると出る関西弁。

俺の手を払い除けると

俺の腰にぎゅっと抱きつく。




その行動全部が俺を煽ってるって

わかってんのかな。









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