彼はカワイイ年下(ドS) 登坂広臣 3

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向かう途中すれ違った何人かのスタッフさんに

挨拶をする。


と、急にガシッと腕を掴まれ

身体がフラつく。





「え、あ、おはようございます」


びっくりしてマヌケな声で挨拶をしてしまった。






加藤「あ、監督！」


ひぃ！この人監督なの！？

なんで私、腕掴まれてるの？





監督「加藤さんこの人、お宅のスタッフさん？」




監督のその声にギクッとする

ば、ばれた！！！




加藤さんに助けを求めると

加藤さんもあたふたしていた。





加藤「そ、そうです！

新人なので現場の見学に連れてきました！」




監督「そうなんだー。

いい子見つけちゃったかも。

加藤さん、いいでしょ？」





加藤さんと身長差が20cmはあるんじゃないか。


監督の迫力とNOと言わせない言い方。

なんの話してるのかさっぱりわからないけど

加藤さんがだんだん焦っていくのはわかる。







加藤「監督！いや、そのダメというか

えっと、飛鳥さん(泣)」




加藤さんが判断しちゃだめなこと？

監督が何をしたいのかいまいちわからないけど

手伝えることならやりたい！





「加藤さん、私は大丈夫ですから。

監督、なんでも言ってください！

お手伝いします！」





監督は私と加藤さんを交互に見て吹き出した。




監督「お嬢さん、じゃあお願いしようかな。」




近くを通りかかったスタッフさんに

声を掛ける監督。



加藤「飛鳥さん(泣)

守りきれなくてすみません。

メンバーのところ行ってきます」




本当に泣きそうな顔で


どこかに走り去ってしまった加藤さん。









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