彼はカワイイ年下(ドS) 登坂広臣 3

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ホテルに着くと

目の前の綺麗なビーチに目がいく。



砂浜に座って海を見る

見慣れた華奢な背中。







そっと近づいて後ろから抱きしめると


「…臣」




俺が好きな透き通った

少しだけ低い落ち着いた声で

そう言った。









「もう行く？」


まだこのままこうしてたいけど

車待たせてるし







「わかった。あと5分だけね。」





俺が何も言わずにいると

俺の考えが全てわかってるかのように

そう答えてAの首に回した俺の腕を

きゅっと抱きしめた。




Aのこういうとこが好き。






目の前で沈んでいく赤い太陽と

絶え間なく聞こえる波の音。






目をつぶって

Aの綺麗な髪に顔を埋めると

俺が好きなAの香り。




本当にAとここにいるんだ。









Aのことを想わなかった日は一度もない。




会いたくて、声が聞きたくて

俺に笑いかけて欲しくて仕方なかった。




離れてる分募っていく想い。







日に日にでかくなるAへの気持ち。


怖くなるくらい底なし。


でも嫌じゃないこの感覚。





不思議だ。









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