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涼介が春樹を笑わせようと奮闘してる。
こちょこちょしてみたり、おもちゃを振ってみたり。
...でも。
『笑わなーい!』
「そんな簡単に笑わないんじゃない?」
『むぅ、そうだけど...』
それから数日後、買い物に行っていた涼介が帰ってきた。
...なんか様子が変。
「涼介?」
『...』
そのままソファーにぼすんと座ってしまう。
「なんかあった?」
『...なんもねえよ』
「嘘。ちゃんと言って」
それでもずっと俯いたままの涼介の頭を撫でる。
段々肩が震えだして、嗚咽が聞こえてきた。
「ゆっくりでいいから、話してごらん」
『ごめ...っん...っ』
「何がごめんなの?」
『春樹...っの...っ悪口...っ言われた...っ』
「え、誰に...」
『知らない...人...っ』
過呼吸になりそうな涼介の背中を撫でて落ち着かせてやる。
状況はよく分からないけれど、知らない人に息子の悪口を言われるのは、余程怖くて、辛くて、屈辱的なことだろう。
『俺の...っせいだぁ...っ』
「なんでそう思うの?」
『俺が...っ男だから...っ!男なのに...っ子供産んだから...っ春樹が悪口言われるの...っ』
ごめん、ごめん、と繰り返しながら泣く。
俺はその体を優しく抱きしめた。
「涼介のせいじゃない。男だからなんだよ。つわりだって、妊娠生活だって、陣痛だって、全部辛かったはずなのに、涼介は全部乗り越えてくれた。こんっなに可愛い子産んでくれた。本当に涼介はすごいよ」
すると、涼介は俺の肩に顔をつけて声を上げて泣き出した。
怖かったね、辛かったね。
謝るのは俺の方だ。守ってやれなくてごめん。
でも今は、謝っても涼介の声でかき消されちゃいそうだから。
涼介が落ち着くまでずっと抱きしめ続けた。
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志乃(プロフ) - ここなさん» ありがとうございます!感動していただけて嬉しいです...!ぜひまたリクエストください!笑 (2020年12月7日 22時) (レス) id: e83845d39d (このIDを非表示/違反報告)
ここな(プロフ) - リクエストを書いてくださってありがとうございます!感動しました!!春樹くんが可愛すぎて、悶絶しております…また、リクエストさせていただくと思います笑本当にありがとうございました!本編の方も楽しみにしています!頑張ってください!!!! (2020年12月7日 17時) (レス) id: 145495405f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:志乃 | 作成日時:2020年12月2日 18時