ふたり。 -Another Story-

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その日の夕方、ベッドに横になっていると、病室のドアが開いた。




『涼介〜春樹〜...あ、寝てるのか...』





慧だ。



面白いから寝たふりしとこ。





『ふふ、かわいい...』




パシャ。




『春樹〜。慧だよ〜。んー？おねんねしてるの？』




パシャ。






ぶつくさ独り言を言いながら写真を撮ってるみたい。



やばい、笑っちゃう...。





「ふ...っふふふ...っ」



『あ、涼介、起きてたの？』



「もーだめ！独り言多すぎ！パシャパシャ撮りすぎ！あははは！！」




『そ、そんなに笑わなくても...』




やばい、笑い過ぎて腹いて〜！笑



ひぃひぃ言ってたら、慧は眉を下げてしょぼくれてしまった。






「はー、久しぶりにこんなに笑った」



『何がそんなにおもしろいんだよー』



「いや、あまりにも写真に必死だから笑」




『だって』




慧がしょぼくれた顔のまま言った。





『いのおピクチャ〜に使う写真、せっかくならとっておきのにしたいじゃん？』



ほら、これとか見て、ってさっき撮ったんだろう写真を見せてきた。




...って！





「なんで俺の写真！」



『へへっかわいかったから』





もー！！

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