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『あ、始まる』
「え、嘘」
慧が小声で言って、映画館内が暗くなった。
え、始まっちゃう...怖い怖い怖い...！
『まだ怖いとこないから笑そんなにしがみつかないで？』
「だって...！」
『字幕映画なんだし、目つぶってたら何もわかんないよ』
「んー...」
俺は慧にしがみついたまま目を閉じた。
たまに怖い音楽とかは聴こえるけど...これなら大丈夫そう、かな...。
『...だ。山田！起きてってば！』
「へっ！？あ、伊野尾ちゃん...」
『あ、伊野尾ちゃん...じゃないよ！もう映画終わったよ！』
「まじ！？...まじじゃん！！」
見渡すともう全然人がいなくて。
『山田寝てたから怖かったんだからな！』
「伊野尾ちゃんがホラー選んだんだろ！」
笑いながらちっちゃな喧嘩した。
その後行ったレストランでは、こういう所が怖くて、でもこういう所は面白くて、この表現は監督らしいなあと思った、なんて熱弁されて。
「今日のデート...楽しかった？」
『当たり前じゃん。...山田とだったらどこ行ったって楽しいよ』
さらっと言いながらステーキを頬張る慧に、顔が真っ赤になるのが自分でも分かったの、すごく覚えてる。
「お、れも...伊野尾ちゃんとだったらどこでも楽しい...」
そう言うと、ふふふ、と笑いながら慧はワインを一口飲んだ。
「初キスもその日だったかな...そのまま慧の家行って...うん、その日だ」
『うわ〜！あっち〜！』
『僕もそんなデートだったら良かったのになあ〜』
「知念は？どんなだったの？」
『んー、僕はねえ...』
知念はいたずらっぽく笑って話し出した。
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志乃(プロフ) - ここなさん» ありがとうございます！感動していただけて嬉しいです...！ぜひまたリクエストください！笑 (2020年12月7日 22時) (
レス) id: e83845d39d (このIDを非表示/違反報告)
ここな(プロフ) - リクエストを書いてくださってありがとうございます！感動しました！！春樹くんが可愛すぎて、悶絶しております…また、リクエストさせていただくと思います笑本当にありがとうございました！本編の方も楽しみにしています！頑張ってください！！！！ (2020年12月7日 17時) (レス) id: 145495405f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：志乃 | 作成日時：2020年12月2日 18時
