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その日は慧が全部予定を立ててくれた。



そうだ、まだ伊野尾ちゃんって呼んでたんだっけ。





『見たい映画があって』



「伊野尾ちゃん映画好きだもんね。何見たいの?」




『んー...内緒』



今思えば、言ってしまったら俺がデートに来なくなると思ったんだろう。



でもその時の俺は、伊野尾ちゃんサプライズ好きだからなあ...って軽い気持ちで承諾してしまったのだ。





当日、発券されたチケットを受け取ると、そこに書いてあった文字はどう見ても俺の大嫌いなもので。




「ねえ!俺こんなの聞いてないよ!」



『大丈夫だって。目つぶっときな』



「音も怖いじゃん!」




『この監督の映画ハズレないんだもん。お願い!』





あぁ...なんで俺はこの人に恋をしてしまったのか。



唯一、慧を好きになったことを後悔した日だった。





「はあ...分かったよ...」



『ありがとう山田〜!絶対お礼するから!』




キラキラした目の慧に連れられて、意を決してスクリーンに向かった。



初々しくてまだ手も繋いだこと無くて、慧の服の裾掴んでたっけなあって。









『はは、涼介すごいにやにやしながら話すじゃん』




知念に言われて我に返った。


思わず頬に手を当てると、無意識に俺の口角が上がってて。



『さすがだなあ...笑で、それから?』




大ちゃんに急かされて続きを話す。



あの後、確か...。

・→←初デートのお話



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志乃(プロフ) - ここなさん» ありがとうございます!感動していただけて嬉しいです...!ぜひまたリクエストください!笑 (2020年12月7日 22時) (レス) id: e83845d39d (このIDを非表示/違反報告)
ここな(プロフ) - リクエストを書いてくださってありがとうございます!感動しました!!春樹くんが可愛すぎて、悶絶しております…また、リクエストさせていただくと思います笑本当にありがとうございました!本編の方も楽しみにしています!頑張ってください!!!! (2020年12月7日 17時) (レス) id: 145495405f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:志乃 | 作成日時:2020年12月2日 18時

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