#73 ページ24
深夜3時。
私はスマホ、財布、通帳、判子、そして岡本さんにもらったサングラスをハンドバッグに入れてそっと部屋を出た。
誰もいない、よね?
今の内に...。
?「何してんの?」
パチッと電気がついて、後ろから声をかけられた。
「...!」
この声。
振り返ると、伊野尾さん。
「えっと、その、眠れなくて...ちょっと外の空気を吸いに...」
伊「...そっか。すぐ帰ってきてね」
「すみません、朝まで帰らないかも...です」
すぐ探されないように咄嗟に嘘をついた。
伊野尾さんは少し考えてから微笑んだ。
伊「分かった。光のちょっと見ちゃったんでしょ。無理はよくないもんね。帰ってくるなら何時でもいいよ」
やっぱり私へのセキュリティは低い。
ほっとして、私は建物の扉を開けた。
大ちゃん、無事に逃げてね。
154人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
れっしー - とても面白かったです。これからも頑張ってください! (2021年1月17日 13時) (レス) id: aa496b1864 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:志乃 | 作成日時:2020年9月22日 9時