#64 ページ15
?「下りて」
誰かの声がした。
空気が凍りつく中、私は状況が分からない。
伊「なん、で...」
伊野尾さんの視線の方を見ると、そこにいたのは、マスターだった。
マ「他殺じゃないとおもしろくないでしょ」
下りて?ともう一度笑顔でマスターが言う。
男の人は椅子からそろそろと下りた。
伊「俺が言ったんじゃないですよ...!」
マ「は?俺なんも言ってないけど」
伊野尾さんが黙った。
どういうこと...?伊野尾さんはマスターが怖い...のかな...?
マ「俺はおもしろいのが見たいんだって。自分で死ぬとこをみんなで眺める光景なんて何がおもしろいの」
薮「すみません。僕の興味だけで動いてしまいました」
マ「うん、分かったならいいよ。じゃ、続きどーぞ」
マスターは椅子に座って足を組んだ。
薮「...じゃあ、一息でいっちゃおっか」
薮さんが目を細めて笑った。
154人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
れっしー - とても面白かったです。これからも頑張ってください! (2021年1月17日 13時) (レス) id: aa496b1864 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:志乃 | 作成日時:2020年9月22日 9時