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「ただいま〜」
抱っこ紐の中で眠る楓を起こさないようにぽんぽんしながら、俺はゆっくり寝室に入った。
大ちゃんのベッドが膨らんでいる。
「...大ちゃん、ただいま。.....寝てるか」
顔をのぞき込むと、真っ赤で、汗も滲んでいて苦しそうだった。
寝室のベビーベッドで楓が泣いちゃうと大ちゃんが辛いかなと思って、リビングのバウンサーにそっと寝かせる。
寝かせる時に一瞬グズりかけたけどすぐ目を閉じて、今のとこ大人しく寝てくれてるな。
「なんかあったら泣いて教えるんだぞ〜」
楓には絶対伝わらないことを囁いて、俺は寝室に戻った。
「大ちゃん。大ちゃーん。...起きれる〜?」
『ん...?』
「ごめんね、体調どう?」
『お腹痛い...っ』
「痛いね。やっぱり胃腸炎かな...」
汗が滲むおでこを撫でながら言った。
やだ...と寝返りを打って大ちゃんが俺の服をきゅっと掴む。
「やだ?何が?」
『胃腸炎...楓にうつる...っ』
「大ちゃん...」
楓のこと心配できるようになったの、最近のことでもないのにいつも嬉しくなる。
「とりあえず...明日一緒に病院行こう。俺午前中仕事ないから。あと...」
これを言ったら大ちゃんは絶対嫌がる。
俺だって嫌だ...。
でも、やむを得ない。
「治るまで、大ちゃん一人で寝ることになっちゃうけど、大丈夫かな」
途端に、大ちゃんの目が見開いた。
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ma(プロフ) - 続き楽しみにしてます🙌 (3月15日 21時) (レス) @page19 id: 28bedf01b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:志乃 | 作成日時:2022年7月5日 8時