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嫌われるためには。
「俺は、冷めたよ」
「え...」
「もう...Aのこと好きじゃない」
酷い振り方をすればいい。
「毎回毎回大ちゃん大ちゃんって言われたら、あぁ、もう俺のこと好きじゃねぇんだなあって思うだろ。...なのにこうやって別れてやろうとしたら今度は何?冷めてないって?俺が今までどんな思いで...っ!」
みるみるAの目に涙が溜まった。
少し動揺してしまう。
泣かせるつもりじゃなかった。
でも、作戦としてはきっと成功だ。
早く、俺の事嫌いになれ。
「私は...好きだよ」
それでもAは俺を見上げて言った。
「いい加減にっ...」
嫌いになれよ、と言おうとして、言えなかった。
心のどこかで、まだ好きでいて欲しかった。
「...そうだよね。好きじゃない人と付き合ってても楽しくないよね」
ごめんね、今までありがとう。
Aは2人でおそろいにしていたペアリングを外し、俺に押し付けて去って行った。
これでいい。これでAは幸せになれる。
あとは大ちゃんが告白するだけだ。
「頼んだよ、大ちゃん」
俺はAから返されたペアリングを自分のリングの上につけて、ゆっくり家に帰った。
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志乃(プロフ) - いのきんぐさん» ありがとうございますめっちゃ嬉しいです泣頑張ります! (2021年9月16日 23時) (レス) id: e83845d39d (このIDを非表示/違反報告)
いのきんぐ(プロフ) - この作品大好きです!毎日楽しみです!これからも頑張ってください!! (2021年9月16日 22時) (レス) id: 5448d6134a (このIDを非表示/違反報告)
志乃(プロフ) - ももさん» 自信喪失気味だったので嬉しいです、ありがとうございます(;;) (2021年9月15日 0時) (レス) id: e83845d39d (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - 毎日とても楽しみに読んでいます!!いつも素敵なお話ありがとうございます!! (2021年9月15日 0時) (レス) id: ee84a1fc22 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:志乃 | 作成日時:2021年9月12日 21時