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ゆきside
家でテレビを見ながらくつろいでいると、インターホンが鳴った。
「あ、伊野尾くん...」
どうしたんだろう、こんな時間に。
とりあえずドアを開けると、伊野尾くんはずかずかと土足で入ってきた。
「ちょ、伊野尾くん!?」
「A...!」
A...大ちゃんの彼女の名前だ。
でも、伊野尾くんはその名前を私に向けて連呼していて。
「私はゆきだよ!?伊野尾くん!?」
「なんで伊野ちゃんって呼んでくれないの?ねえ」
伊野尾くんは私を壁際に追い詰めて、耳元で「愛してるんだよ」と囁いた。
ああ、今の伊野尾くんは、私を愛してくれているんだ。
ゆきとしてじゃなくて、Aとしてだけど。
...それも悪くないかもな。
「A?俺のになって?」
「伊野尾く...伊野ちゃん、もちろんだよ」
私はゆきじゃない。Aなんだ。
やっとあなたを味わえる。名前なんてどうだっていい。
私も、伊野ちゃんを愛してるから。
fin.
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志乃(プロフ) - いのきんぐさん» ありがとうございますめっちゃ嬉しいです泣頑張ります! (2021年9月16日 23時) (レス) id: e83845d39d (このIDを非表示/違反報告)
いのきんぐ(プロフ) - この作品大好きです!毎日楽しみです!これからも頑張ってください!! (2021年9月16日 22時) (レス) id: 5448d6134a (このIDを非表示/違反報告)
志乃(プロフ) - ももさん» 自信喪失気味だったので嬉しいです、ありがとうございます(;;) (2021年9月15日 0時) (レス) id: e83845d39d (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - 毎日とても楽しみに読んでいます!!いつも素敵なお話ありがとうございます!! (2021年9月15日 0時) (レス) id: ee84a1fc22 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:志乃 | 作成日時:2021年9月12日 21時