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同窓会は前より少し大きな会場で行われたけど、Aの姿はすぐに見つけることが出来た。







「A...!」






Aに声をかけようとして、歩が止まった。









隣に、大ちゃんがいる。






久しぶりの気持ちが湧き上がってきた。





なんだっけ...これ...。








嫉妬...か。








もうAに対して好きという感情を抱いてはいけない。





何度も自分にそう言い聞かせていたのに、その日の夜大ちゃんから届いたLINEで、俺は動いてしまった。









有岡大貴Aにプロポーズしたいんだけど、どんな指輪がいいのかな






大きなため息をついて、俺はゆきに電話した。








「もしもしゆき?ちょっと頼みたいことあるんだけど」




『珍しいね、どうしたの?』





「大ちゃんっていたじゃん?彼女にプロポーズしたいけど指輪迷ってんだって。一緒に選んであげてよ」





『いいけど...役に立てるかわかんないよ?』






「大丈夫、一緒に買い物するだけでもいいから」









俺が言うと、ゆきは不思議そうにしながらも快く受け入れてくれた。





女子と2人で出かけることに抵抗した大ちゃんにも、ゆきには彼氏がいるからって嘘ついて無理矢理行かせた。







もう我慢の限界だった。





Aを味わいたい。それしか頭になくて。







ゆきから送られてきた日にちに、俺は街に出た。






「お、いたいた」





ゆきと一緒に歩いている大ちゃんを写真に撮る。








Aの絶望した顔と、俺を好きになる流れを想像して、自然と口角が上がった。









もうすぐ、俺のになってくれるかな。







少しの優越感が俺を満たしていく。








でも、その日の内にそれは嫉妬心へと戻った。

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志乃(プロフ) - いのきんぐさん» ありがとうございますめっちゃ嬉しいです泣頑張ります! (2021年9月16日 23時) (レス) id: e83845d39d (このIDを非表示/違反報告)
いのきんぐ(プロフ) - この作品大好きです!毎日楽しみです!これからも頑張ってください!! (2021年9月16日 22時) (レス) id: 5448d6134a (このIDを非表示/違反報告)
志乃(プロフ) - ももさん» 自信喪失気味だったので嬉しいです、ありがとうございます(;;) (2021年9月15日 0時) (レス) id: e83845d39d (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - 毎日とても楽しみに読んでいます!!いつも素敵なお話ありがとうございます!! (2021年9月15日 0時) (レス) id: ee84a1fc22 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:志乃 | 作成日時:2021年9月12日 21時

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