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落ち着いてきた時、伊野ちゃんが口を開いた。
「A、俺のとこ戻ってきなよ」
「へ...?」
言っている意味が分からず、間抜けな声が出る。
「大ちゃんなんかやめて、俺にしなって言ってるの」
「でもっ...伊野ちゃんには好きな人がっ」
「へぇ〜...俺に好きな人がいなかったらOKなんだ」
「そ、そういうわけじゃ!」
私が慌てて否定すると、伊野ちゃんは楽しそうに笑った。
「冗談」
なんだ。また伊野ちゃんお得意の冗談か。
そう思ったのに。
「なんて、今日は言わないよ」
伊野ちゃんはそう言うと急に立ち上がって、私の顎をくいと上げて...。
私の唇に柔らかいものが触れた。
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作者名:志乃 | 作成日時:2021年8月15日 15時