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Aside








結局ぬいぐるみは慧にとって私が細くて可愛いらしく似てるって言ってイルカにした。






伊「あ!」






外に出ると、途端に慧が声を上げた。




びっくりして思わず何!?と私も声を上げてしまう。






伊「あれ、観覧車だよね!乗りたい!」




「え、怖くないの?」






慧は高所恐怖症のはず。




今までも観覧車乗りたいなんて言ったことなかったのに。







伊「んー...もう乗れるか分かんないし乗っときたいじゃん?」





そう言って、慧はくふふっといたずらっぽく笑った。









観覧車に乗った慧はいつになく目がキラキラしていた。





車椅子も乗れる仕様になっていて、車椅子から身を乗り出して外を見ている。







伊「あ、あそこ、Jrの時よく行ったんだよ!懐かしいなあ...」




伊「ねえA!あそこデートで行ったとこ!」




伊「うわ高くなってきた、こえー...!」







なんて、子供みたいにはしゃいでて。




頂上に着くと、慧の顔が一気に強ばった。







伊「やばい、怖ぇ」




「だから言ったのに笑」






伊「え、ちょ、手繋いでて」







綺麗な手が伸びてきて握ると、結構強い力で握り返された。




かわいい笑






結局下に降りるまでそんな感じで、私はくすくすと笑いが止まらなかった。

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作者名:志乃 | 作成日時:2021年4月27日 10時

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