神様は綺麗な花を摘む。2 (ページ46)

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私達は家に帰る前にリハーサルをしに結婚式場に寄った。

本来は当日にするのが一般的なんだけど、慧の体力的にも2日に分けた方がいいってことになって。

JUMPのメンバーも、私の家族も、慧の家族も来てくれた。

慧は家族に会うの久しぶりだって喜んでる。

電話は時々してたんだけど、遠いところに住んでるっていうのもあってなかなか会えなかったから...。

伊「みんな...ありがとうございます...っ」

慧はみんなの前でにへっと笑って言った。

有「水くせえな、さっさと始めようぜ！」

有岡くんの一言で、リハーサルが始まった。

事前に決めていた進行台本通りにざっくりと流れを確認していく。

慧が先に車椅子で入って、私がお父さんと入って、慧の隣に並んで、誓いの言葉を言って、指輪交換をして、誓いのキスをして...。

その後も段取りがたくさんある。

慧にとってはかなりハードなスケジュールだ...。

終わりに近づくと、慧がぐったりしてきた。

「慧、しんどい？」

伊「ん...ちょっと...疲れちゃった...」

「疲れたね、今日はもう帰ろうか」

慧が頷いて、私達はみんなに軽く挨拶をして帰った。

家に着いてベッドに寝かせてあげると、すぐに寝息を立て始めた。

「よく頑張ったね...明日も頑張ろうね。ちゃんと最後まで結婚式して、病院帰ろうね」

慧は死んだりなんかしない。

私を置いてどこかへ行ったりなんか、しないよ。