検索窓
今日:13 hit、昨日:0 hit、合計:36,122 hit

94 ページ45

A side




退院の日の朝病院に着くと、すでに慧が車椅子に座っていた。





看護師さんとにこにこ喋っている。






「おはよう、慧」





伊「あ、A...おはよう...っ」







看「伊野尾さん、朝ご飯すごいスピードで食べちゃって...『早く車椅子乗せてください』なんて言うんですよ」






看護師さんが笑いながら言った。





伊「だって...楽しみだったから...っ」






「気が早いよ...車椅子なんて私が乗せてあげるのに。すみません...笑」








苦笑いしながら看護師さんに謝る。





看「いいんですよ。こっちまで幸せになれました」







看護師さんが言って、慧がほらね、とでも言うように自慢げに私の方を見た。






私はも〜、と言いながら慧の頭を軽く小突く。








伊「ねー...いいから...早く行こうよ...っ」





「はいはい。...じゃあ、行ってきます」






伊「行ってきまーす...っ」








最悪の事態なんて考えない。







行って「きます」。









ちゃんと帰ってくるから。

95→←93



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (46 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
121人がお気に入り
設定タグ:Hey!Say!JUMP , 伊野尾慧 , 病系
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:志乃 | 作成日時:2021年4月27日 10時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。