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しばらくしてまた顔を上げる。
伊「メレンゲの気持ちをご覧のみなさん、出演者のみなさん、...けほっけほっ」
駆け寄ろうとすると、手で制止された。
胸に手を当ててまたゆっくり深呼吸をする。
伊「はあっ...こんにちは...MCの伊野尾です...っ。すぅーっ...あさこさーん...久本さーん...佳菜子ちゃーん...大好きだよー...っ。今まで...ありがとうございました...っ」
伊野ちゃんはそう言ってふわっと笑った。
勝手に涙が溢れてくる。
「伊野ちゃん...っ一旦休憩しよう...っ」
涙を拭って録画を止め、はあはあと息遣いが荒くなってきた伊野ちゃんのベッドのリクライニングを倒す。
伊「なんで大ちゃんが泣いてんの...っけほっけほっ...」
「喋んないで...っゆっくり深呼吸して...っ」
俺が言うと、伊野ちゃんはうんうんと頷いて横向きに寝返りをうった。
胸に手を当てて眉間にしわを寄せる。
俺はその背中をさすった。
伊「ありがと...大丈夫...続き...」
リクライニングを上げて録画ボタンを押すと、また話し出した。
伊「ジャニーズの先輩、後輩、同期のみなさん...あまり関われなかった人もいるけど...お話してくださって...ご飯連れて行ってくださって...ありがとうございました...っ」
それから、いたジャンやらじらーなどの番組スタッフさん、今まで共演した方々など順にメッセージを言っていく。
伊「次...っはあ...っえっと...っ」
「伊野ちゃん横になろう」
すると、伊野ちゃんは必死で首を横に振った。
リクライニングを倒しても座ったまま...。
苦しそうに胸に手を当てながらも、話そうとしてる。
「なんで...」
伊「だって...時間かかる...っ大ちゃん迷惑...っ」
「俺のことなんか考えなくていいから。ね？」
伊野ちゃんはしばらく渋っていたけど、限界が来たみたいで大人しくベッドに身を預けた。
まだ撮り終えていない人もいるのだろうけど、相当な体力を使ったのか、伊野ちゃんはそのまま寝てしまって。
俺は『帰ります。無理しないでね』とメモ書きを残して、家に帰った。
________
※こちらもメレンゲの気持ちが終了する前に書いたものです。すみません汗
志乃
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作者名：志乃 | 作成日時：2021年4月27日 10時
